皆さんは、「つくる」という言葉をきいて、どんな漢字を思い浮かべるでしょうか?

つくるには、「作る」「造る」「創る」という3つがあります。
今日は、この3つの漢字の意味について、取り上げたいと思います。

作る
「作業」のこと。「プラモデルを作る」など。
材料が用意されていて、作り方も支持されている
つくるものの完成形もわかっています。

造る
「造形」のこと。「粘土で造る」など。
材料が用意されていて、作り方は自由
つくるものは自分で考えなければなりません。

創る
「創造」のこと。「文化を創る」など。
材料もつくり方も、つくるものも与えられていません。
その全てを自分で生み出したり、もってきたりして創っていく必要があります。


このことは、仕事にも当てはまります。

言われた事を、完成品通りにやる(作業)
言われた事を、自分なりに工夫する(造形)
言われなくても、自分で生み出していく(創造)

完成品通りに緻密な作業が必要な場合もあるし、
完成品はなくても、材料が用意されていなくても工夫を迫られる場合もあります。
起業するなら創造することが要求されますね。


発想の転換が必要

昨日のブログ「空き箱工作で知能を伸ばす」でご紹介したように、材料を自由に選んで自分で考えて”つくる体験”が、育つ過程ではとても大切で必要なことなのです。

しかし、大人は完成度の高い整っている工作(見栄えの良い作品)を子どもに求めてしまうところがあります。幼稚園の中には、親受けの良いものを子どもに作らせるところがあると聞いたことがあります。親受けする制作をしたところで、子どもの内面は育ちきれないのではないかと疑問を感じます。

それは小学校へ上がってからも続きます。
例えば、夏休みの工作。
小学校の夏休みの作品展には、完成度の高い立派な作品が並んでいます。
明らかに大人の手が入っているな、と思うものもあります。

立派な作品ですが、大人の感覚を押し付けては、子どもの発想の芽を伸ばすことはできません。下手でもいいから、もっと自由に思いのままにつくらせてあげてもいいのではないかと思います。

子どもは、考えたものを形にしていく過程で、失敗したり、工夫したり、成功したりしますが、この経験が子どもの将来の訓練になるのです。工作が好きな子は、はじめは簡単なものから作っていき、だんだん創造する遊びに発展するものです。その芽を摘まないように、夢中で遊べる環境を与えてあげることが大切なのではないでしょうか。

子どもの頃の”つくる”体験が、将来、仕事を持つようになってからの「仕事の取り組み方」にも繋がっていくのだと思います。

ありんこ親子保育園の夕方の活動と言えば、空き箱工作。
空き箱は常に用意してあり、自由に選んで作ることができるようになっています。
子ども達はテーブルや床に空き箱を並べては、考えながらハサミやテープを使って作っています。

私も小学校の頃、図画工作が好きで夢中で作った覚えがあります。
我が子達が小さい頃は、おもちゃよりも空き箱やトイレットペーパーの芯等で遊ぶことが多かったように思います。
通っていた幼稚園も空き箱工作が盛んで、毎日のようにお持ち帰りでした。

工作というと、小学校の図画工作や工作教室、工作イベントでするものと捉えていらっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんね。
幼稚園や保育園選びでも、工作が十分できるかをチェックする方はそれほどいないようです。子育て中の方の意識の中で工作の価値はかなり低いのかもしれません。

しかし、空き箱工作で知能が伸びると聞いたらどうですか?
幼児教育で空き箱工作を取り入れない方が、子どもの育ちにリスクがあるのではないかと思うほどです。

幼児教育の視点からみると、ブロック遊びは作りたいもの「お家を作ろう」「飛行機を作ろう」など、出来上がりを想像して作ることが多いのですが、空き箱工作は切ったり貼ったりできるので、作っている途中で「やっばりここに箱をつけよう」とか「ここを切ってみよう」と作りながら想像していくので、想像するものが臨機応変に変わっていくという特徴があります。

ですから、幼児の遊びはブロックが先で、空き箱工作はその後にさせるといいと言われています。
それに、手先を使ってハサミやセロテープなどを使って細かいものを作っていくので手先が器用になり、その結果、知能が刺激されていきます。

空き箱工作でたくさん遊んだ子どもは、
・全体的な構想を練る
・立体的なものを作る場合には、安定した形を作るためにキチンと寸法をとる必要がある
・材料が限られている場合には、その範囲内で代用できる物でつくることができる
・出来上がりに満足すれば遊び、満足しなければ遊ばない 等
様々な要因を考えながら創意工夫をしていくわけで、正に生きた「学習」をしていることになります。
(「知能を伸ばす」~子どもの可能性を育てる知能教育~より参考)


空き箱には様々な形や色があって、それには立方形とか箱の仕組みなどの難しい概念があるのですが、幼児はそれをあたかも”簡単に考えられるもの”に変化させてしまうのです。それは、まるで魔法のような力を持っているのではないかと思うほどです。
その発想には驚かされます。

子どもというのは、子ども特有の物の見方をしていて、長い短い、太い細い、深い浅い、厚い薄いなどを正確に捉えているわけではありません。小さい箱を並べて「おっきい(大きい)」と言ってみたり、ありの行列をみて「長いね」と言ったりします。しかし、このような体験をすることによって、空間についての理解が進んでいきます。子どものこうした姿を見ていると、観察する姿や考える力が変化してくることがわかります。

空き箱は、捨てる前にひと遊びさせましょう。
園で持ち帰った工作は、子どもが想像し表現した作品です。
子どもなりに工夫して作った満足感たっぷりの作品をお家の方に見てもらいたいと思うものです。「よくできてるね」と誉めてあげてくださいね。

作品が溜まってどうすればいいですか?という質問をいただくことがありますが、子どもと話し合って決めてほしいなと思います。それでも溜まっていく場合には、ある程度時間が経って遊ばなくなったものから、お家の人の判断で処分してもいいと思います。

ゴミが増える…と嘆かないで
今日はどんな作品が生み出されるのか、楽しみにしてくださいね

子どもが育つ過程において、大人になろうとしている時期のことを「モラトリアム時期」と言います。この言葉から、大人になりきれていない人のことを「モラトリアム人間」とも呼ばれています。

辞書には、「年齢では大人の仲間入りをするべき時に達していながら、精神的にはまだ自己形成の途上にあり、大人社会に同化できずにいる人間」とあります。

日本では、『成人』といいますが、20歳になったからといって、‘人として成った‘とはいえない人もいるかもしれませんね。


奈良時代以降、男の子は16歳になると元服していました。
今で言う「成人式」ですね。昔の人は、現代人より精神年齢がずっと高かったのでしょうね。

身体は大人でも、精神は子ども。
精神の成熟をしていなかったら、どんな大人になるのでしょう?

・自己管理ができない
・感情のコントロールができない
・甘えの欲求が強い

などとともに、自立ができなくなるようです。

自立には、「精神的自立」「経済的自立」「生活身辺に関する自立」の3つの自立があります。大人になるための基礎的条件には、「精神的自立」が必要だといえます。


大人になりきれない原因は何でしょう?

誰もがしなければならないこと(しなければいけないこと)をしてこなかったことに原因があるようです。大人になるためのプロセスをキチンと踏んでこなかった人は、モラトリアム人間になりやすいそうです。

過保護・過干渉などで、子どもができることでも親がやってしまったり、いちいち口出しをしたりして、子ども自身が自分で考え、決めてこなかった。
外遊びや友達との関わりが少ない。
問題を解決する体験が少ない。  等…。 

大人になりきれない人の一番の課題は、いわゆる「心理的離乳」です。
親がいないと自分では何もできないと思っている場合は、親に過剰依存の状態なのかもしれません。またその親も、子どもに依存している場合(共依存)が多いようです。

心理的離乳には、段階があります。

第一次心理的離乳
・親からの離脱と依存性の払拭

第二次心理的離乳
・離乳後に育つべき自立性

これは、まさに乳児を育てる上でのプロセスそのものです。
大人になりきれない人は、心の育て直しが必要だということなのでしょうか。

モラトリアム人間にならないまでも、精神的自立が弱い人もいます。
人間が生涯、生きていくために必要なものが、「精神の安定・充実」と「自立」だと思います。その基盤は、子どもの時期に育っていてほしいものです。

親は過保護・過干渉にならないように、子どもができることは自分で考えさせてやらせましょう。それを見守るくらいがちょうどいいと思います。助けてほしいと言って来たときは、どうぞ手をかしてあげてください。

お手伝いなどの体験・経験や、異年齢の関わりを増やし、自分でできることを1つずつ増やしてあげましょう。

どうぞ、子ども達を温かく見守ってあげてくださいね。

保育士不足が叫ばれている昨今、当社では保育士候補生を雇用しています。
保育園で働きながら保育士を目指すというものです。

昨年は1名の候補生が保育士試験に合格し、念願の保育士になりました。
保育士試験に合格された方は、会社から表彰されて保育園で保育士として勤務しています。

今年は2名の保育士候補生が保育士を目指して勉強しています。
皆さん、子育て中のお母さんです。
保育の勉強を始めると、我が子の子育てにも役に立つようで、
子育て中のお母さんたちに保育の勉強をすることをお勧めしています。


子どもが大きくなってから資格を取ろう、と思っている方、
小さいうちだからこそ時間があると思っていた方がいいですよ。
大きくなったらなったで、幼稚園の送り迎え、園行事等、
小学校に行っても1学期はすぐに帰ってきます。

未就園児だからこそ、時間がたっぷりあるんです。
やろう!と思った時が好機です。
時間は工夫次第で隙間時間がつくれますよ。

保育士は比較的取りやすい資格です。
1. 保育原理
2. 教育原理及び社会的養護
3. 児童家庭福祉
4. 社会福祉
5. 保育の心理学
6. 子どもの保健
7. 子どもの食と栄養
8. 保育実習理論

それぞれ100点中、60点取れば合格です。
筆記試験が全て合格したら実技試験へ。

実技試験内容は、
①音楽表現に関する技術
②造形表現に関する技術
③言語表現に関する技術
(必ず2分野を選択)

ピアノが弾けなくても、絵が描ければ大丈夫。

有効期限は3年間で、年に2回(4月と10月)に試験がありますので、3年間(6回チャンスあり)のうちに取ればOK。
合格した科目は3年間(10月から受ける方は2年半)有効なので、次の試験の時には不合格の科目だけ受ければOK。

合格した方の中には、本代+試験費用だけで済んでいる人も多いそうです。
テキスト代+過去問題集=1万円以下で買えます。
テキストと過去問題集は本屋さんやネットでも買えますよ。
ユーキャンなどの通信講座でも、5~6万円で受講できます。
試験費用は1回13,000円しなかったと思います。

詳しくはこちらをご覧ください→保育士試験を受ける方へ
(受験資格がありますので、事前に確認してください)

平成3年以前に高校を卒業された方は、高卒でも受験できるんですよ。
これは絶好のチャンス!

子育て中の方は是非、将来のために勉強して資格を取ってみてはいかがでしょうか?


「うちのバカ息子(娘)がね~」
「あんたはバカじゃないの」
「グズグズしないの」
「この子は、ダメね」
なんて、
お母さんたち、ついついこんなことを言ってはいませんか?
子どもは隣であなたの言葉を聞いています。

もちろん、本気で言っているのではないでしょうが、
子どもはそんな親の言葉を聞いて、どう感じているかわかりますか?
悲しくなったり、寂しくなったり、それが憎しみに変わったり…。
悪い言葉からは、建設的な感情や関係は生まれてきません。

今すぐに、我が子をバカにするような言葉を使うのはやめてほしいですね。
本当に、子どもがバカなことをした例も多々ありますから。


子どもは親の言葉通りに育つそうですよ。
バカ、ダメ、グズだと幼児期から学童期に何度も言われ続けている子どもは、その言葉が脳の潜在意識にインプットされてしまいます。そして、その言葉に敏感に反応してしまい、結果として本当にそうなってしまうそうです。

それだけではありません。
そう言われた子どもは親を信頼できなくなるでしょう。
まだ小さいうちは親の言うことを聞くでしょうが、高学年・中学生になったらどうなるのでしょうか?

子どもはお母さんが大好きですね。
その大好きなお母さんだからこそ、受け入れてくれなかったお母さんを恨んで大人になる人がとても多いのです。そんな風に育った人が親になり、我が子との関係にまた悩んでいます。

お母さんのストレスもよくわかります。
しかし、それを子どもに向けてはいません。
冗談でも子どもを馬鹿にする言葉を言ってはいけません。

私も子育てに失敗したなと思うこともありますし、たくさんのお母さんたちからいろんな悩みを聞いたりして思います。
その元は、自分の親との関係にあるのではないかと…。

大人本位で子育てしては、どこかで歪みが出てきます。
そうなってからでは遅い。

親が子どもの目線に下りていかないと、子どもは親の目線にはなれないのです。
子どもの心に寄り添ってみましょう。

きっと子どもの本音が聞けると思いますよ。