今日は「福祉」についてお話したいと思います。

福祉という言葉はよく聞きますね。
福祉の「福」とは、幸福の福ですが、「祉」も幸せを意味する漢字なんです。
ですから、福祉とは、「幸福」と同じ「幸せ」を意味する言葉で、
つまり、福祉は人を幸せにすることを表しています。

幸せには、私的レベルと社会的レベルがありますが、
一人ひとりが幸せならば、 社会全体も幸せであるはずですね。
でも現実は、私的(個人)レベルの幸せと社会的レベルの幸せとが必ずしも合致するとは限らないようです。


「日本国憲法」の中に、福祉という言葉が出てきます。

第13条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由、及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

第25条 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
② 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

日本国憲法の中に、国民の幸せになる権利が書かれているのです。
人が幸福に感じる内容や幸福感の度合いはいろいろだと思いますが、人が人らしく生命を維持し、生活をゆたかに発展させようと求めるものが、幸福の具体的な内容になると思います。国民には、幸せになる権利があること。それが社会福祉の基になっているのだと思います。


さて、私のやっているのは、児童福祉施設の保育所になります。
児童福祉法「第一章総則」には以下のようにあります。

第一条 すべて国民は、児童が心身ともに健やかに生まれ、且つ、育成されるよう努めなければならない。
     2 すべて児童は、ひとしくその生活を保障され、愛護されなければならない。

第二条 国及び地方公共団体は、児童の保護者とともに、児童を心身ともに健やかに育成する責任を負う。

第三条 前二条に規定するところは、児童の福祉を保障するための原理であり、この原理は、すべて児童に関する法令の施行にあたつて、常に尊重されなければならない。

というように、児童の幸せになる権利が書かれています。
国や公共団体は、保護者とともに子どもたちを育成する責任があるのですね。

保育所保育指針にも、「児童の最善の利益」が書かれています。
親や大人にとっての都合で子どもを育てるのではなく、
子どもの最善の利益のためにどうしたらいいかを考えて育てることが大切なのですね。

そして、私たち児童福祉事業者は、子どもたちを育成する責任があることをしっかりと自覚したうえで、保育所に通う子どもたちや地域の子どもたちの幸せのために尽力していかなくてはならないと思っています。


ありんこ親子保育園の私たちは、”みんなを幸せいっぱいにするチーム”を目指しています。
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今日から、茨城県つくば市の独立行政法人 教職員支援機構(つくば本部)で行われる「幼児教育指導者養成研修」に参加するため、昨日よりつくばに前泊しています。期間は、10月31日(火)から11月2日(木)までです。


今回の研修の目的は、
「子ども・子育て支援新制度の施行を踏まえ、質の高い幼児教育を全国の全ての子供に保障するため、幼児教育を担当する指導主事等に対し、幼児教育の指導の充実や小学校教育との円滑な接続、評価を含めたカリキュラム・マネジメントの適正な実施など、幼児教育の指導者として必要な知識等を習得させ、各学校や地域における本研修内容を踏まえた研修のマネジメントを推進する指導者の養成を図る」とするものです。

研修内容
「幼児教育行政の最新の動向」
「幼児教育の現状と課題」
「新しい幼稚園教育要領・学習指導要領について」
「乳幼児理解(特に0~2歳)と保育者の援助の在り方について」
「幼児理解(3~5歳)と指導の在り方等について」
「幼小接続を重視した指導案の作成」
「幼児期における子育ての支援、家庭や地域との連携について」
「幼児期の教育の質向上の重要性」
「新しい時代に対応した教育研修の在り方」
「幼児教育を推進するリーダーとして~研修の企画・立案の在り方~」

受講者は、都道府県・指定都市・中核市の幼児教育担当指導主事及び教育センターの研修担当主事並びにこれに準じる者(認定こども園、保育所の指導・助言を行う者も含む)
国公私立幼稚園・保育所・認定こども園の教職員であって、各学校や地域における本研修内容を踏まえた研修のマネジメントを推進する指導者としての活動を行う者
などとなっており、全国から112名の幼児教育関係者が参加。



昨日つくばについたときには、台風の影響もあって風が強く肌寒かったです。
コートを着てこなかったので、着いて早々、近くのしまむらでスーツの上から着られるジャケットとひざ掛けを購入しました。今朝も外はひんやりしています。

宿泊施設は施設内にあり空調があるので快適です。
お風呂も広く、ゆったりとできました。
敷地内はとても広く、立派な建物です。
教職員の先生方は、こういうところで研修を受けていらっしゃるんですね。

地域の幼児教育の貢献ができるよう、
今日から3日間、集中して勉強してきます。

こんな質問がありました。

「保育園・幼稚園の行事についてどのように思いますか?必要だと思いますか?
今、三男が通う保育園は私立で、年間通して色々な行事があります。
特に夏休みがあけると、運動会、クリスマス会、遊戯会と大きな行事が3つもあります。
そのたびに、子供たちは、出し物や遊戯の練習をせっせとします。
~中略~
私は、この練習をするのだったら、もっと沢山外で遊ばせて欲しいなと思います。
実際、後期は行事が沢山あるのでお散歩にはほとんど行きません、といわれました。
私は、そんな行事よりも、普段の生活の中で体を鍛え、外に出る生活をして欲しいのです。
こんな風に考えるのって変でしょうか??」


我が家の4人の子どもたちは、転勤族だったこともありそれぞれ別の幼稚園に通っていましたので、いろんな幼稚園を保護者として体験させてもらいました。
また、保育園を運営している関係もあり、それこそいろんな保育園を視察してきました。
確かに質問者が言われるように、立派な行事を開催している裏には、どれほどの先生たちの残業と、子ども達の遊ぶ時間が削られているのかを保護者は知らなければならないと思います。

大きな園では、「行事のための行事」が日課になっているのをご存知でしょうか?
これでは本末転倒のような気がします。

以前、幼稚園に努めていた先生がおっしゃっていた言葉に、「幼稚園に鼓笛は必要か?」というものがありました。できなければ怒られ、遊ぶ時間になっても残されて練習させられ、できないことで劣等感を感じてしまい、自信のない子が出てきてしまうそうです。その結果、園生活が辛いものになり、「幼稚園に行きたくない」子が出てくるとおっしゃっていました。

先生自身も行事に追われ疲れてしまって、肝心な保育をおろそかにしてしまっていることに罪悪感を抱いてしまうそうです。そうなると先生たちに表情がなくなり、それが園児に伝わってしまうそうです。

できないことに挑戦して、達成感を味わってこそ自信になるのですが、それは、自分がやりたいことが前提です。やりたくない、苦手なことをいくらやらせても、つらいイメージしか残らないのかもしれません。特に幼児期は、教えることよりも、得意を伸ばすことの方が子どもにとっては大事な時期なのです。

ですから、親御さんは間違えないでほしい。
あれもこれもやってほしいと園に要望するのは親のエゴです。親の欲です。
親を楽しませるためだけの行事であってはならないのです。

子どもの成長を皆で喜んであげてほしいと思います。


では、行事とは何でしょう?
行事の分類をしてみましょう。

・お祝いの行事
子どもの晴れの日をお祝いする行事。
入園式、卒園式

・保育を充実させる
毎日の保育の内容を充実させるための行事。
避難訓練、芋ほりなど

・日ごろの成果を披露
子どもの成長・発達を披露する行事。
運動会、お遊戯会など

・季節や伝統を踏まえたもの
七夕、ひな祭りなど、季節や日本の暦と結びついた行事。
二十四節気にちなんだ行事など。地域の行事を実施することもあります。

・保護者とのかかわり
保護者が参加したり、実際の保育にかかわる行事。
保育参観、親子遠足など

子どもたちにとっては初めての行事も多いはずです。
いつもと違う雰囲気で緊張してできなかったりすることもありますが、立派なことをやることだけが目的ではありません。温かい目で見てあげてほしいなと思います。

リラックスした雰囲気で、伸び伸びと行事をやっていければいいですね。
子ども達にとって、楽しい行事であることが一番です。

9月30日(土)10時から、
来年度小学校入学予定の年長さんの保護者対象に、
入学準備説明会を行います。
場所:おおきなかぶ児童館
連絡先:0475-53-3509(15時~19時)

入学前に心配な事がある方、
小学校の教育内容を知りたい方、
入学準備に何をしたらいいのかわからない方、
是非、ご参加くださいね。


今日は、昨今の幼児教育の課題について取り上げてみたいと思います。

私が4人の我が子の子育てと保育園や学童保育の子ども達を見てきて感じることは、昔も今も”基本的に子どもは変わっていない”ということです。
変わったのは子どもを取り巻く環境や社会、家庭なのではないかと思います。

昨今の幼児期の課題(子どもの育ちの変化)とは、
・基本的な生活習慣や態度の欠如
・コミュニケーション能力の欠如
・自制心や規範意識の不足
・運動能力の低下
・小学校生活への不適応
・学びに対する意欲・関心の低下
等が挙げられています。

その背景として、
・子ども同士で遊び、葛藤しながら成長する体験の機会の減少
・身近な自然や遊び場の減少
・近隣の大人の無関心
というような”地域社会の教育力の低下”と、

・子育ての孤立化による親の育児不安や情緒不安定
・親のライフスタイルの変化
・親自身に模範意識や道徳性の揺らぎ
・子どもを叱ることを避ける傾向
・父性性の欠如
の”家庭の教育力の低下”があるようです。

では、課題をどのように解決していけばよいのでしょうか。
人間として成長していく上で、最もかけがえのない時期である幼児期の教育が、その後の人間としての生き方を大きく左右する重要なものであることを知り、幼児教育は、目先の結果のみを期待するのではなく、いわゆる「後伸びする力」や小学校以降の教育と比較して「見えない教育」を言われるように、幼児の内面に働きかけ、一人ひとりの持つ良さや可能性を見出して、その芽を伸ばすことをねらいとすること。

幼児期後半部分である5歳児あたりからの教育が小学校への学びの連続性となり、一つの大きなポイントになります。
そのための自発的な遊び体験や、ものや人の関わりによって自己表出やコミュニケーションの基礎を育てることが重要になります。また、見えない学力の根っこは、豊かな感性・基本的な生活習慣・旺盛な好奇心等を育てることで培われます。
それらを育てるのに、最も適した時期が幼児期後半なのです。

ですから、年長の時期の「遊びながら学ぶ教育」は、必修課題と言えます。

幼児の発達過程には飛び級はありません。
順々に育っていくことが必要なのですね。

私が20数年前に住んでいた地域は、母親が子育てを学べる環境が身近にたくさんありました。そこで私は先生や先輩たちから子育てを教えてもらいながら子どもを育ててこれました。今になって思えば、この環境が本当にありがたかったし、大切な場所だったんだなと思います。

子どもを育てるのに環境が大切だと言われますが、親の学べる環境も整備が必要ですね。


当時のことを思い出しました。
長男が3歳で二男が赤ちゃんの頃、近所の集会所で月に1回行われていた子育て勉強会にいつも参加させてもらっていたんです。

当時70代元教師のS先生が、赤ちゃんから高校生までの子どもを持つ母親たちに子育てのノウハウを教えてくださっていました。いつも近所の主婦5~6名が参加されていたかな。そこでたくさん子育てや人間勉強をさせていただいたものです。

S先生はいつも「子どもを連れておいで」と言ってくださっていましたので、私はお言葉に甘えて子連れで参加させていただいていました。
子どもを見ると、どう育てられているかがわかるのでしょう。
S先生はいつも子どもを見て、私にアドバイスをくれました。

そんなある日、「この子は、お父さんと遊んでいる子だね」と長男を見ておっしゃるのです。
「はい、そうです。お父さんが大好きで、いつも一緒に遊んでいます」というと、
「やっぱりね。頭がいいもん」とのこと。
どうして、そう思うのか?私はちょっと不思議でした。

するとS先生は、「お父さんと遊ぶと頭が良くなるんだよ。お父さんは、理論的に物事を見て子どもに話ができる。身体を使った大胆な遊びもできる。お母さんではちょっと難しいかもね。そうやって育った子どもは、理論的に物事を考えたり、見るところが違うんだよ。それにお母さんは口出し手出しが多いが、お父さんはあまり細かいことを言わない人が多いからね。伸び伸び育ってるよ」とおっしゃっていました。
確かに…。
伸び伸び育ったわ…

「男の子と女の子では育て方が違うんだよ」と、教えていただいたこともとても役に立ちました。

もし、あの時に子育てを教えてもらっていなかったら?
私は子どもの反抗期や思春期、受験の時など、どうしていいかわからず戸惑い、イライラしていたことでしょう。

節目が来た時に準備ができていたこと、子育てのポイントがわかっていたことで回避できたこと、子育て中の考え方を教えてもらったことで楽になったこと等、私が教わったこと+αで私が体験したことを付け加えて、今まさに子育て真っ最中の親御さんにお伝えすることができています。

皆さんの子育てがもっと自然体でできるようになれればいいな、と思います。


あれから、23年が経ちました。
長女、二女、長男はすでに社会人。
二男は高校3年生になりました。二男は公務員試験前の追い込みです。
それぞれ自分で目標を決めて進んでいます。

4人の子どもたちそれぞれが、自分の将来をきちんと考えられる人になってくれたようでありがたいです。これもS先生が、まだ新米母親だった私に子育てを教えてくださったお蔭です。子育てのノウハウがあったから、ここまであまり迷わず来れたのだと思います。

子どもが小さい頃に、子育ての基本を教えてもらったことは本当にラッキーでした。
子育てが学べる環境が、もっと地域に広がったらいいなと思いますね。