昨日、おおきなかぶ学童保育で、
こども講座 『お友だちの気持ちを考えてみよう!』 を行いました。
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新年度に入って、たくさんの子どもたちが新たに入会してきました。
それとともに、口のきき方、言われて嫌な言葉を使う、相手の気持ちがわかっていないなどの問題も見えてきました。

新1年生は、まだまだ自分中心です。トラブルも多いですね。
ですから、はじめが肝心。
言葉の使い方でコミュニケーションが悪くなることを気づいてほしいなと思い、講座を行いました。


質問1:「言われて嫌な言葉ってどんな言葉?」
子どもたちの答え:「ばか、ババア、なかまはずれ、アホ、うざい、しね、ランランルー、おまえ、きえろ、きたない、けがれる」

実際に学校や保育園などで、1回でも嫌なことを言われた経験のある子は半数以上いました。


質問2:「言われたら、どんな気持ちがするかな?」
子どもたちの答え:「こころにひびがはいる」「いっしょにあそびたくなくなる」「いやなきもちがする」

私が、「言った人は、冗談やふざけてるつもりだったかもしれないけど、言われた人はこんなにも心が傷ついているんだね。」「ケンカをしても、死ねとか人を傷つけてしまう言葉は言ってはいけないね。ケンカにもルールがあると思うよ。嫌なことをされたら、そのことについてやめて!と言えばいいんだよね」「いじめられた子どもが死ねと言われて、本当に死んでしまった子どももいるんだよ」と話をすると、子どもたちは真剣に聴いてくれました。


質問3:「困っている人がいたら、なんて声をかけてあげようか?」
子どもたちの答え:「てつだってあげようか?」「いっしょにあそぼう」「どうしたの?」


質問4:「やさしい人ってどんな人だろう?」
子どもたちの答え:「ひとのきもちがわかるひと」


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この後、「自分がお友達に対して、こんなことを言ったりしたことのある人はいるかな?」との問いかけに、新1年生のA子ちゃんが手を挙げたんです。

「B子ちゃんにバカって言った」
と言うなり、泣き出してしまいました。
今回の講座は、この子のために開いたと言ってもいいくらいちょっと気になるお子さんだったので、自分から手を挙げたとに、驚きと感動がありました。

私:「バカって言われて、B子ちゃんはどう思った?」
B子ちゃん:「悲しい気持ちになった」
私:「B子ちゃんは悲しい気持ちがしたんだね。でもA子ちゃんは、バカって言ったらB子ちゃんがどんな気持ちがするかっていうことがわからなかったんだよね」
A子ちゃん:「うん」
私:「今日、お友だちの気持ちを知ったから、今度からは言わないようにしようね」
A子ちゃん:「うん」「B子ちゃん、ごめんね」
B子ちゃん:「いいよ」

このやり取りを、他の子どもたちが黙って見ていました。
これを見て、子どもたちから出た言葉は、
「A子ちゃんは、正直だと思った」
「勇気があると思った」
「スゴイと思った」
と、見守っていた周りの子どもたちの心に、何か輝くものが残ったようです。


子どもは悪い言葉や嫌な言葉を使ったり、悪いことをやったりしながら大きくなるものです。悪いことだということも知っています。
しかし、どうしていけないのか?なぜ悪いのか?は意外と知らないし、教えられもいません。相手の気持ちを考えたこともないから、気付かないし、痛みがわからない子もいます。

毎回、こども講座は、感動の物語が生まれます。
これからも、生きるために大切なことは、一つひとつ丁寧に、
しっかり、ちゃんと教えていきたいと思います。


さあ、今日から新しい子どもたちを迎えて新年度開始です!
緊張もありますが、楽しみの方が大きいですね。

毎年、たくさんの子どもたちに出会います。
いつも私が子どもたちを見て思うことは、‘子どもは宝‘だということです。
この宝を磨いて光らせるのも、原石のままにするのも、きっと私たち大人次第なのでしょう。

光出す‘きっかけ‘をあげるだけで、子どもたちは自力で光出す要素をもっています。大人が光らせてあげるのではないんですね。ただ、子どもの可能性を引き出して導いてあげればいいのだと思います。

ある低学年の女の子のことです。
「お母さんが言ったから○○した」「先生から言われたから・・・」という言葉が多いので気になっていました。案の定、言われ通りにしたことが間違いだったときに、「お母さんの言った通りにしたら、間違ってたよ。先生に怒られた」とお母さんのせいにしたのです。
それが何度が続きました。

このまま大きくなったら、この子はどんな中学生・高校生・大人になるのだろう?
困ったことにならないかな?
人のせいにする癖がついてしまって、今以上に大きな壁にぶつかることが多くなるかもしれません。

私は、「自分の頭で、いいことか、悪いことか、考えて行動してごらん。お母さんや先生も間違っていることだってあるよ。自分で考えないで間違えたときに、お母さんや先生のせいにするの?おかしいよね」と言いました。
女の子は、私の話を涙を溜めて真剣に聴いてくれました。
それからというもの、女の子の言うことや行動が少し変わってきたようです。
自分の言葉で言うようになり、行動する姿が見られるようになりました。
行きつ戻りつしながらですが、いい方向へ導いてあげたいなと思っています。


子どもは未来に向かって、自分の力ではばたいていかなければならない日が必ずやってきます。その時に自力ではばたけない翼がなかったら、はばたけないで悲しい思いをするのは子ども自身ではないでしょうか。

子どものためだと思ったら、自分で考えて行動させてあげることです。
大人は、子どもの可能性を引き出して、待てる余裕が必要です。
その努力をすることが、大人の勉強なのだと思います。

今年度も、子どもが輝ける保育を目指して、
職員一同、精一杯がんばっていきたいと思います。