先日、あるママさんが、小さいお子さんにしきりに「おかたづけをしなさい」と言っていました。

そう言えば、私が小さかった時には、今ほど親に「おかたづけをしなさい」と言われたことがなかったな、とフッと子どもの頃を思い出しました。

そう、おもちゃが家になかったんです。
家には、お気に入りのお人形が一体あっただけでした。

遊びと言えば、もっぱら外遊び。
公園で鬼ごっこやかくれんぼをしたり、田んぼでお花摘みや秘密基地遊び、堤防で草すべりなどをして遊んでいました。
お砂場でもおもちゃのスコップはありませんから手や木切れで砂を掘って、お山や人魚姫などいろんなものを作っていました。
おままごとも、公園の隅に生えている草を採ってきて料理したり、食器の代わりに木切れや石を拾ってきて使っていました。

おもちゃはなかったけれど、工夫し想像力を働かせて集中して遊んでいました。
そのせいか、今でも何がなくても代用できないかと考えたりして応用できます。

今はおもちゃが家にいっぱいありますね。
すぐに飽きてしまって、また新しいおもちゃを買い与えたり、じぃじやばぁばにおねだりして買ってもらうものだから、部屋中に物が溢れています。
これでは、常におかたづけをしなければなりません。


でも、ちょっとまって?!
ママさんたち、”おかたづけ”の意味を整理整頓だと思っていませんか?

幼児にとって、おかたづけとは「もう終わりだよ」という意味なんですよ。
ですから、幼児に四六時中「おかたづけをしなさい」というのは間違いで、次の行動をするためにおもちゃを終うのが”おかたづけ”なんです。

整理整頓させたいのであれば、おもちゃはなるべく少なくすることです。
集中して遊ばせたいのであればなおさらです。
そして、「つまんない」という子どもの言葉に振り回されて、楽しくさせようとあれもこれも与えないことです。それをやっていると、やってもらうのが当たり前になって、遊びまでも親が考えてあげなければならなくなってしまいます。

「つまんない」という子には、「つまんないのね」とオウム返しします。
「つまんないから○○しようよ」と言われれば、受答えをすればいいのです。
一番やってはいけないことは、あれする?これする?と誘ったりしないこと。
「つまんない」というのは、言えば大人が何とかしてくれると思っているからです。


おかたづけで遊びを終わらせることは、物事の区切りを教えることです。
上手く終わらせることを教えることは、メリハリのある生活力を身につけさせることに繋がるのだと思います。

終わりを教えることって、とても大切なんですね。

とらわれない心

子どもの暴力対策に、レスリングが有効