人間の発達について、シリーズ2回目の今日は、『児童・学童期』の発達課題を取り上げてみたいと思います。

この時期は、小学校生活という家庭以外の集団の中で、自分の居場所を創り出す時期でもありますね。この頃になると仲の良い友だちとの関係が一歩進んで、クラス・学年といった大きな社会の枠組みの中での生活が始まります。

この頃の子どもの発達課題として重要なのが『劣等感との戦い』なのだそうです。
学校では、嫌でも勉強しなければなりません。そして、成績が付けられます。
成績は、自分の努力を評価するための物差しであると同時に、成績の良い子と悪い子の差も明確に示されます。

成績の良い子は親や先生から誉められて、満足感を得たり意欲を更に高めるなどの好ましい効果を得ることができるでしょう。しかし、悪い成績の子は、周りの子どもと比較して「劣等感」を抱いてしまうことがあります。

私はどちらかと言うと、成績の悪い劣等感を持った子どもでした。
小学校2年生の頃から劣等感との戦いは始まり、それは中学まで続きました。
しかし、運動神経は人並み以上に高かったのと、手先が器用だったため、体育と図工はいつも上位でした。得意分野で活躍できたことで、この時期を乗り越えてきたように思います。

児童・学童期は、『今後の人生を生き抜く力を養うための、土台作りの時期』だと言われます。この時期の子どもたちは、周りの評価によって自分の価値観が変化するため、学校でのテストの点数やクラブ活動での活躍に執着したり、自分自身に挑戦を課せ、評価を得ようと努力します。
この土台作りの段階で、劣等感が根付いてしまうと、「自分はダメなんだ・・・」という、低い自己評価になってしまうようです。
このような低い自己評価を得てしまうと、その後の人生に大きな影響を与えてしまうことがあります。

私が劣等感から立ち直ったのは、得意な科目があったからです。
誰にだって、得意・不得意があるものです。
「できない」ところを指摘するより、「できる」ところを評価して伸ばしてあげることの方が、自信を持たせて土台を気づくきっかけになるのではないかと思います。

児童・学童期は、まだまだ修正がきく時期です。
そして、学校という少し大きな社会で友人関係を築きながら一生懸命に課題を取り組む時期でもあります。

大人は、子どもの「自己確立」に大きな影響を与える時期に、子どもを育てている親の方が劣等感を抱かせていないか、考え直さなければなりませんね。


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子どもの発達課題1 (乳幼児期・幼児期)