昨今の少年犯罪の凶悪化やいじめの問題等を受け、小・中学校で『道徳教育』が重視されてきました。小学校学習指導要領の中にも、道徳は「特別の教科道徳」として記載されています。
先生向けの道徳の指導本もたくさん出ていますね。

私は、学童保育の現場からの立場で子ども達を見ていますが、
日々、心の教育はとても大切だと感じています。

では、子どもはどのようにして道徳を学んでいくのでしょうか?
…と、その前に、道徳的発達はどのようになっているのかが知りたいですよね。

子どもの道徳的発達について

学童期には、道徳に関する意識が急速に発達すると言われています。
コールバーグ(1927~1987 アメリカの心理学者)は、道徳を正義と公正さであるとし、児童から成人までの道徳性の発達段階を提唱しました。それによると、道徳的発達には何段階かあるようです。

第1段階(幼児期~7歳頃)
・幼児は、親がしてもいいということが善であると考え、親がしてはいけないということが悪だと考える(道徳的実念論)
・客観的、結果的に現れたことだけで善悪を判断し、行為の動機までは考えが及ばない

第2段階(8~10歳頃)
・道徳は絶対的なものではなく、その時々の情勢にしたがって変わるものであると理解できる(道徳の相対化)
・道徳の相対化が定まってくるのは、およそ9~10歳頃と考えられる

第2段階(10歳~学童期終わり頃)
・道徳は適用される相手によっても変わると理解できるようになる
・相手が自分よりも小さかったり、弱かったりする場合には手加減しなければならないと思うようになる(道徳の適応化)
・成人並みの道徳観に達するようになる

このような段階で、子どもの道徳的発達は行われていくようです。
(あくまでも目安です。個人差があります)

親が幼児に対して禁止事項が多ければ、”悪”が多くなっていきますし、
小学校1年生の子どもに対して、「道徳は時として変わるものなのよ」
と言っても、まだそこまで理解できていないでしょう。

道徳教育は、その段階に合わせた取り組みでなくてはならないということです。
子どもの道徳観や理解度を知っておくことが、躾や教育には有効なのかもしれませんね。

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