保育所ってどんなことをするところかご存知でしょうか?

仕事などで子どもの面倒をみられない家庭の子どもを親に代わって保育する場所、というイメージがありますね。それもありますが、ただ子守りをしてくれる場所だけじゃないんですよ。

保育所にはキチンとした「保育所保育指針」が存在します。
これは、学校に「学習指導要領」、幼稚園に「幼稚園教育要領」があるのと同じように、保育所における子どもの保育や施設の条件や年代別の対処、保育士や施設長の在り方や自己研鑽することまで事細かく書かれています。
これを元に、私たち施設長や保育士等は、保育環境を整えるために日々努力を行っているのです。

「保育所って何をするところだろう?保育って何だろう?」と思ったら、保護者の方も一度、保育所保育指針に目を通してもらえるといいかもしれませんね。
子育ての勉強にも役立ちますよ。


まずはじめに、
「保育所保育指針」(ほいくしょほいくししん)とは、1965(昭和40)年に保育所における保育内容の基本原則として、厚生労働省が告示する保育所における保育の内容に関する事項及びこれに関する運営に関する事項を定めたものです。現行の保育所保育指針は、平成20年に改定されたもので、10年に一度改定されます。

保育所は、この基本原則に沿いながら、保育所の実情や地域性などに応じて、創意工夫を図り、保育所の機能や質の向上に努めていかなければなりません。これは、保育所保育指針においても、各保育所の独自性や創意工夫が第一義的に尊重されるべきであるとしたうえで、保育所における一定の保育水準を保持するためには、各保育所が行うべき保育の内容等に関する全国共通の枠組みとして、各保育所が拠るべき保育の基本的事項を定める必要があることを示しています。

つまり、保育所保育指針には法的効力があり、保育所はこれに従って保育することが求められていて、これに従わなければ罰せられることもあります。ですから、保育所(園)の施設長や園長はこれを監督しなければなりませんね。

次回の改定は、2017(平成29)年度に厚生労働省から告示され、2018(平成30)年4月1日に施行される予定となっています。

この改定は、
 ①2015(平成27)年度から子ども・子育て支援新制度が施行されたこと
 ②0~2歳児を中心とした保育所利用児童数が増加していること
 ③児童虐待相談件数が増加していること
などの社会情勢の変化を受けて、以下の保育所保育指針の改定の方向性に沿った見直しが図られています。

保育所保育指針の改定の方向性(平成30年4月施行予定)
 ①乳児、1歳以上3歳未満児の保育に関する記載の充実
 ②保育所保育における幼児教育の積極的な位置づけ
 ③子どもの育ちをめぐる環境の変化を踏まえた健康及び安全の記載の見直し
 ④保護者・家庭 及び地域と連携した子育て支援の必要性
 ⑤職員の資質・専門性の向上

出典:『保育所保育指針の改定に関する中間とりまとめ』の情報を基に作成(平成29年2月現在)

保育のヒントより~

また、保育士等は、保育の質を高めるために園内外の研修を行わなければなりません。
当園では、毎月の園内研修と日本保育協会等の研修を毎年受けています。研修報告は園内外で保護者や行政にも行ったり、自己評価チェックリストで自分の保育を見直したりしています。


年長児の保育については、今年から小学校教育を考慮して、入学準備として生活面と学習面の自立を目指していきたいと思います。

ちなみに、小学校には小学校学習指導要領があり、公立の小学校はそれに従い授業を行っています。

文部科学省HP「現行学習指導要領・生きる力」に
「生きる力を育むために、子どもたちの未来のために」とう記述があります。

現在の学習指導要領は、子どもたちの現状をふまえ、「生きる力」を育むという理念のもと、知識や技能の習得とともに思考力・判断力・表現力などの育成を重視しています。 この基礎となるものが、実は乳幼児期の保育なのです。「すべては保育に繋がる」との言葉もあるほど、乳幼児保育はとても重要なのですね。

現行の学習指導要領の特徴に、この「生きる力」を育てることがあります。

では、生きる力とは何でしょう?
生きる力とは、いかに社会が変化しようと、自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力。
自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心など、豊かな人間性。
たくましく生きるための健康や体力。
こうした資質や能力を、変化の激しいこれからの社会を[生きる力]と称することとし、
これらをバランスよくはぐくんでいくことが重要。
と述べたことから、教育の新たな目的の一つとして上げられるようになりました。

保育所でもこれを受け、保育と教育を一体的に行うことにより、
”生きる力の基礎”を培うことが大切だとされています。


ご家庭での子育て・教育方針のご参考にしていただければと思います。


ご興味のある方は、こちらもご覧ください→保育所保育指針解説書

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