「子どもを守るのが親の務めですが、
親の目の届かないところをどうやって守ってあげますか?」


これは、私が子育て中に先生から質問された言葉です。
たぶん、あれこれと心配して手出し口出ししていた私の子育てを見て、そんなことをしていると子どもが巣立った後はどうするの?といいたかったのでしょう。
先生は私に熱心に、厳しくても温かな忠告をしてくださいました。
そのお蔭で、私も子ども達も助けてもらったことがたくさんあります。
私一人から始まったことが、今では、私の周りの人も先生からもらった言葉で助かっていることがなんだか不思議です。


親は子どものすべてを守ってあげられるわけではありません。
だから、子どもが一線を越えた悪いことをしないように、徳育が大事なのですね。

そういえば、私が子どもの頃には、よく祖母や母が、
「悪いことをしたらいかんよ。人が見ちょらんでも天の神様はちゃんと見ちょる」
「日本の警察は優秀やから、悪いことをしたら必ず捕まって、テレビに顔が出るとよ」
と言っていました。
子ども心に、「絶対に悪いことをしないようにしよう」と思ったものです。

そんな道徳心を育てられた私は、大人になってからも他人から「あなたは何か大きなものに守られている人のように感じる」と言われたり、「基礎をちゃんと育てられてきたのね」と言われたりしました。
これはきっと、子どもの頃から祖母や母が私に教えてきた徳育心のおかげです。
この基礎があったからこそ、冒頭の言葉を先生は私に言ってくださったのだと思いました。


子どもは大人になるまで順風満帆に育つわけではありません。
雨の日もあれば、風の日も、雪の日もあります。
そんな時に親がいちいち傘をさしてあげられるわけもなく、自分で何とかする力が必要になるわけです。自分で何とかするということは、人に手伝ってもらうことも時として必要ですし、仲間と協力して乗り越えることも必要です。
一人では生きていけないのが人間ですから、必ず人と関わっていかなければなりません。

親の目の届かないところをどうやって守ってあげるか。
それは、子ども自身の心を育て、人のために働ける人になることで、人から助けてもらえる人になってもらうことです。

親の手が離れても、人と調和して生きていけるようにしておくことが、
子どもを守ることになるのではないかと思います。

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