9月17日(土) 
ありんこ親子保育園、ありんこの森保育園、子育て支援センターすくすくくらぶの職員17名の保育者が集まり、「ありんこ保育研究会」が発足しました。

保育所保育指針に基づいて、月に一度のペースで保育所や保育者の在り方、保育内容等について職員間で共通理解をしていきたいと思います。

記念すべき第一回目は、保育所保育指針 第7章「職員の資質向上」をテーマに、
ありんこ親子保育園の主任が講師を務めました。

1、テーマ「職員の資質向上」について
2、第7章について、自己チェックリストを用いて各自の保育の振り返り
3、研修会発表
  ・乳幼児救急法講習会の研修発表
    すくすくクラブT先生、ありんこの森S先生が参加
  ・7回子育て支援センター全国セミナー(新浦安の明海大学)
    すくすくクラブM先生が参加
4、各部門ごとにグループデスカッション


内容は以下の通りです。

保育所保育指針より、
「保育所は室の高い保育を展開するため、絶えず、一人一人の職員についての資質向上及び職員全体の専門性の向上及び職員全体の専門性の向上を図るよう努めなければならない」
・子どもの最善の利益を考慮し、人権に配慮した保育を行うためには、職員一人一人の倫理観、人間性並びに保育所職員としての職務及び責任の理解と自覚が基盤となる
・保育所全体の保育の質の向上を図るため、職員一人一人が、保育実践や研修などを通じて保育の専門性などを高めるとともに、保育実践や保育の内容に関する職員の共通理解を図り、協働性を高めていくこと
・職員同士の信頼関係とともに、職員と子ども及び職員と保護者との信頼関係を形成していく中で、常に自己研鑚に努め、喜びや意欲を持って保育に当たること

まずは、各自「自己チェックリスト」を行う(約10分間)
・自信のないところ、できていなかったところを自覚し、改善するよう努める

子どもにとっての保育者の人間性とは?
・人として、先生としての在り方
・実習生の例:実習に行った先で女の子に奴隷のように扱われた実習生であったが、ある日、担任の先生にも言えなかった悩みを実習生に話した。
なんで実習生に打ち明けたのか?
自分と重ね合わせて似ていたところがあるから。子どもが求めている保育者とは、完ぺきな保育者ではなく、先生として一人の人間として、会いたい。だからと言って、自分の欠点を放置していいというわけでなく、自己研鑚するよう努める。
・まずは、保育者としての自覚を持つこと
・自分はどんな保育者・人間になりたいのか
・保育はチーム。その子のためにどうしたらいいのかを話し合っていく
・子どもの発達過程(おおむね○か月、○歳には○○が出来る)にとらわれない。あくまでも平均的な発達の段階として手掛かりの一つにし、これにならなければならないと思わない。○歳は反抗期だから、と泣いている理由を決めつけてしまうと、目の前の子どもが見えなくなってしまう。なぜ泣いているのか? 痛いのか?さみしいのか?泣くのもそれぞれ意味がある。その裏にある子どもの感情を読み取れなくなる。知識で保育するのではなく、目の前にいる一人一人の子どもを見ながら保育すること。

・・・

講義を聞いて、保育所・保育者の在り方を深く考えさせられました。
保育士は、「子どもの最善の利益を考慮し、人権に配慮した保育を行うためには、職員一人一人の倫理観、人間性並びに保育所職員としての職務及び責任の理解と自覚が基盤となる」ことから、保育者の前に一人の人間としての倫理観や人間性のある人格者を求められています。それには、常日頃から自己研鑽することが指針でも示されている通り、保育者には努力義務があるのです。
施設長は、職員の資質向上をやる責務がありますので、そのために研究会を発足したという訳です。

「保育所保育指針」に書かれている内容は、保育所施設長並びに保育者にとって重視・実行すべき内容であります。指針にある保育を実現させられれば、理想の保育ができるのではないかと感じました。その点では、0~2歳児にとっては、一人一人の子どもに目が行き届くやすく、きめ細やかで手厚い保育ができる小規模保育園が理想的だと思いました。

このありんこ保育研究会が目指すところは、まさに『保育のロマン』であり、ありんこにしかできない独自の保育研究会を継続すれば、職員の皆さんが目指す理想の保育の実現ができるのではないかと思いました。ありんこで働く人たちが皆、ここで働くことに誇りを持ち、自信を持って、夢を叶えられるようにしてほしいなと願っています。


全ては子どもたちのために
子どもの尊厳を深く考えた時に、この大事な時期に長い時間関わる保育者の資質云々で、子どもが染まっていくとしたらとても怖いことです。保育者とは、子どもの尊厳を一番に考えて子どもの伸びる芽を摘むことなく、可能性を引き出す保育を行わなければなりません。

主任が紹介してくれた倉橋惣三「一人の尊厳」が深く心に残っています。

一人の尊厳

「人間は一人として迎えられ、一人として遇せられるべき、当然の
  尊厳をもっている。ただに人間ばかりでなく、宇宙の一物といえ
  ども、もの皆個体の存在をもっているのであるが、人間において、
  特にその尊厳をもつ。」

「すべての人間は、その個性を尊重せられる権利をもつと共に、
  先ずその前に、一人として迎えられるべき尊厳をもっている。
  この意味において、一人を一人として迎えないことには、人間の
  尊厳をおかすことである。一人の一人たることを忘れるのは、
  人間に対する最根本の無礼である。」

「今我らは、新しき子どもを迎えた。一団の新入園児を迎えたので
  もなく、一組の新入学生を迎えたのでもない。我らの迎えたもの
  は、その一人ひとりである。一人ひとりが、人間としての尊厳を
  もって、我らの前にあるのである。」

「一人ひとりたることを忘れるのは、人間に対する、すべての誤り
  の出発点である。一人ひとりたることを無視するのは、人間に対
  するあらゆる罪の基である。幼きが故に、一人の尊厳に、一毫の
  かわりもない。」

                    『幼稚園雑草』「一人の尊厳」より



ありんこ保育園グループの資質向上を目指して、これからも職員が一丸となって子どもたちにとってより良い保育を追及していきたいと思います。保護者の皆様におかれましては、今後ともご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。 

理事長 中嶋悦子



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