自分の考え方ややり方を変えるのは、なかなか難しいですね。
誰でも自分の考え方ややり方を変えたくはありませんから。

でも、その考え方ややり方が間違っていたらどうしますか?

気がついても変えられない、ダメだとわかっていてもやめられない心理を『塹壕効果(ざんごうこうか)』といいます。よく投資や経営で使われる言葉ですが、日常の場面でも当てはまることがあるようです。


塹壕効果とは?
たとえば鉄道会社で、膨大な費用をかけて路線を延長する工事を行っているとします。ところが計画を洗い出してみると、その路線は延長しても採算をとるのが難しいことがわかりました。もし、あなたがこの鉄道会社の社長だったらどんな支持を出しますか?
A、延長工事を続ける
B、延長工事を中止する

様々な大規模な事業や公共事業の見直しがされていますが、いったん中止が決まったのにいつの間にか継続されていたということがあります。Bを選んだ人の理由は、「これだけの支出をしているのだから、このまま中止(変更)するのは今までの支出が無駄になる」というものです。このように鉄道会社の社長が、頭の中では工事継続が得策ではないとわかっていながら、現実にはレールを敷くということを続けてしまうこと。このように『サンクコスト(事業に投下した資金のうち、事業の撤退・縮小を行ったとしても回収できない費用のこと)がもったいない』と思う心理を利用する傾向を塹壕効果といいます。

今までの資金、動力が無駄になる…。
保身効果とも言いますが、つまり、このまま支出を続けても無駄なことがわかっていながら、自分の保身のために間違った行動をとることを言います。

サンクコストにこだわり過ぎると、逆に雪だるま式に問題が大きくなっていくことがよくあります。投資や経営は、絶対的に‘損切り‘ができる人でないとうまくいかないのだと思います。

ダメだとわかっているのなら、今までの考え方ややり方を変える勇気を持つことが大切です。


個人の場合も同じです。
今まで自分がやってきた考え方ややり方が間違っていたと気づいた時に、それを変えることは今まで自分が信じてきたことや努力したことが無駄になってしまうと思い、間違っているのではないかと思いながらもやめられない人もいるようです。

私は、あまり執着心がありません。今ここで自分が間違っていることがあったら、それまでの経緯や自分の努力などが無駄になるとは考えません。いい方向がわかっているのなら、迷わずそちらを選ぶことができるでしょう。

変えられない人は、どこかで甘い期待を持っているのかもしれませんね。
「いつかよくなるだろう…」なんて、「いつか」は来ないものです。

今変わらなかったら、将来はどうなるか?
真剣に考えなければならないことなのです。

失敗しても、くじけない人になれいい

『がまん』を育てる