よく、子育て本に「ほめて育てましょう」って書いてありますね。
あれって嘘じゃないんだけど、いつどこでほめたらいいかなんて書いてないですね。
時々、所かまわず我が子をほめる親御さんを見かけます。

「○○ちゃん、おりこうさんね~」
「よくできたね~」
「いいこね~」
「えらいね~」

と、他人が我が子を誉めてくれるのは構いませんが、自分の子どもを人前でほめる方がいらっしゃるようです。
私は、我が子をほめるときは、うちへ帰ってからにしていました。

人前で子どもを大きい声で怒るのもそうですが、大げさにほめるのも周りで見ている方は、あまり気持ちのいいものではないからです。いつでもどこでもほめればいいか、ということではありません。子どもにも、‘場をわきまえる‘ということを身につけさせたいなと思っています。

私の遠い親戚で、いつも人前で我が子だけをほめていたおばさんがいました。
私が小学生の頃、法事などで親戚が集まる場所に行くとそのおばさんは、「この子は、とっても○○をするのが上手なの」「やさしい子。いい子」と、私や弟やよその家の子どもがいても、我が子だけをほめていました。
それは、我が子が40代になっても同じで、孫ができたら自分の孫だけをほめていました。
その結果、娘も孫もわがままに育ったようで、久しぶりに会うと「まったく、自分のことしか考えていないんだから。我がままで困る」と、孫や娘の愚痴をこぼすようになりました。一番困っているのはほめて育てたおばさんのようです。

ほめ方にもいろいろありますが、おだてがきく年齢は、正直言って小学2年生まで。
3・4年生になると、おだてがきかなくなってきます。

時々、高学年や中学生になっても、「えらいね。いい子ね」というようなほめ方をするお母さんがいますが、「もう幼児じゃないんだから…」と、内心思ってしまいます。

9歳をすぎたら、ほめておだてるより『認める』ことを増やしましょう。

小学2年生の後半から3年生くらいというのは、「9歳の壁」や「ギャングエイジ」の時期。親の思うようにはいかないことが多くなります。
男の子も女の子も、それまでとは違う自己主張をしてくるからです。
ほめておだては見透かされてしまったり、反抗的になってきます。

親も子どもに合わせて、『子育てのシフトチェンジ』をする時期ですね。

子どもに問題が出始めたら、子育てを見直すチャンスです。
 ・わがままになってきた
 ・言葉が悪くなった
 ・落ち着きがなく、集中力がない
 ・友達とよくケンカをする 
 ・学習の遅れが出てきた  
 ・整理整頓ができない  など…。

問題の程度にもよりますが、大きくなって軌道修正しようと思ってもなかなか難しい。
ほっといたために、中学になって取り返しのきかなくなった子どもさんもいます。

子育ての問題には、必ずそうなった原因があります。
問題が小さいうちに、自分の子育てを見直してみましょう。

普段、自分は子どもに対して、どんな『言葉かけ』をしているかを考えてみてください。「早くしなさい」「どうしてできないの」などの口癖なども気づきにくいところです。

また、ほめてばかりでも、怒ってばかりでも、口出し手出しが多くても、子どもは自立ができません。

ほめられてばかりの子は、ほめてもらわないと不安になる子と、わがままになる子にわかれます。

怒られてばかりの子は、「どうせ、ぼくはダメだ」とひねくれて反発する子と、自分を好きになれないで自信がない消極的な子にわかれます。

口出し・手出しされすぎている子は、やってもらうのが当たり前になって、自分からやろうとする意欲にかけてしまう子と、親と同じように口うるさい神経質な子にわかれます。

子育ては、途中で見直すことが大切で、軌道修正(やり方を変える)ことを何度か行うことも必要です。


もっと、『子どもを認める』ことに注力してみましょう。

大きくなったら、ほめられるより認められるほうが嬉しいときがあります。

「洗濯物たたんでくれたんだ、ありがとう」
「マラソン大会で、一生懸命にがんばっていたね」
「優しくれて嬉しいよ」
「笑顔がいいね」  など…。
                       
認められたら、「見てくれていたんだ」と思って、また頑張ろうという気持ちになります。わかってくれる人がいたら、裏切らないようにしようと心がけるようになるものです。

プラスのI(私)メッセージ(私は○○だと思う、というメッセージ)「お母さん(お父さん)は、嬉しいよ」「お手伝いしてくれて助かったわ。ありがとう」が秘訣です。

役に立つ喜びを覚えると、自分に自信がつき、自分が好きになります。
自分を認めてくれた人は、いつまでも大切な人として心に残るでしょう。

高学年になってから、抱っこはさせてもらえませんよ。
男の子ならなおさら、手をつないで歩くことさえできなくなります。
抱っこしてくっついてくれるのも、子どもが小さいうちの親の特権です。

でもね。
大きくなったら、子どもが自分から離れていくことを喜んでほしいのです。
親離れは自立のサインなのですから、親の方も順調に子離れしましょうね。

大きくなって、「もっと抱っこしておけばよかった」と後悔しないために、
小さいうちにたくさん子どもと触れ合って、
大きくなったら心のつながりを大切にして自信を持たせ、
成人したらすんなりと親元から巣立ってもらいたいな、と思います。

子育ての目標は、子どもの自立と自律(自分で生活できる。精神的に自律している)です。
強くたくましく生きていくために、自分を好きでいてもらいたい。
自分を信じて、人生にチャレンジしてもらいたい。

子どもの幸せのために、
全ての親御さんには、子どものいいところをたくさん認められる親であってほしいなと願っています。


持たない 求めない こだわらない

悩みになる人 ならない人