こんなことがありました。
ある女の子が、同級生の男の子に「意地悪をされるから幼稚園に行きたくない」とお母さんに言いました。お母さんは我が子の言葉をそのまま鵜呑みにして、男の子のお宅へ怒鳴り込んで抗議したそうです。
「うちの子が○○くんに意地悪をされて、幼稚園に行きたくないと言っています。意地悪をしないように言ってください」と言われた男の子のお母さんは、冷静に判断されて子どもに話を聞かれたようでした。
実は、意地悪を言ったりしていたのは女の子の方で、それに反抗しただけでした。このことは幼稚園のクラスのみんなが知っていて、知らないのは女の子のお母さんだけだったようで、後で知った女の子のお母さんは恥ずかしい思いをしたようです。

もう一つの例では、
先生が、担任する男の子にいつもふざけが過ぎるので注意をしたそうです。
お家に帰った男の子が、お母さんに「何もしなてないのに先生に怒られた」と言って、それを聞いたお母さんが怒って抗議の電話を先生にかけてきたといいます。

子どもの話はハッキリ言って当てになりません。事実確認が必要です。
端折って話をするからです。
それに自分に都合の悪いことは親には言わないでしょう。
子どもの話をきいた親が頭にきて抗議をしたら、実は自分の子どもが悪かったということも多々あるのです。カッとなって文句を言った後で、実はそうではなかったということがわかると、とても恥ずかしい思いをします。

それに、言ってしまった暴言はもう元には戻せません。
それまでの信頼関係もなくなってしまいます。
言われた方は、「この子に注意したら大変。また親が出てくるわ」となってしまい、子どもが悪いことをしても誰も注意してはくれなくなります。

だから我が子を疑え、と言っているわけではなく、
・子どもの話の背景には何があったのか?
・こうなった原因は何か?
・話の前後の物語はどうなっている?
・端折っている話はないか?

を確認しなければなりませんね。

子どもの話は単発的で、前後がありませんから、
「それはどうしてそうなったの?」
「その前に何があったの?」
「それでどう思ったの?」
など、質問して話の全体像を聞くことが大事です。

それでもわからなかったら、相手の方や担任の先生に
「うちの子がこう言っていますが、子どもの話でわからなかったので詳しく教えていただけますか?」
と、まずは質問してみることです。

「我が子に限って」は要注意です。
子どもはどこかでストレスを発散させているものです。
それが親の前ではない時も多々あります。
「被害者だと思ったら加害者だった」ということがないように、
親の判断力、冷静さ、事実を見る目を持ちたいものです。

子育ての問題、親の問題

喉元過ぎれば、熱さを忘れる