今日は、心理学からみた『家族』について、取り上げてみたいと思います。

皆さんは、「アダルト・チルドレン」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
アダルト・チルドレンとは、大人になっても子どものままの人、と誤解されがちですが、そうではありません。アダルト・チルドレンとは、大人になっても、子どもの時に受けた傷を抱え続けている人たちのことです。

子どもの時に、心を傷つけるような言動や暴力のある家庭、子どもらしく自由に振る舞えなかった家庭で育たことで、大人になった今も心や人間関係に障害を持つようになることがあります。

例えば、
本当は嫌なのについつい周囲の期待に沿って振る舞ったり、
相手にNOが言えなかったり、
自分の感情が自分でわからなかったり、
生きることを楽しいと思えなかったり…。
様々な生きづらさを感じている人は、自分の生い立ちを振り返ってみましょう。

その人の今現在の生活や人生に大きな悪影響を与えるほど、遺症は大きなものです。

そして、この最大の問題は、次の世代にも同じ悪影響を伝えてしまうことだといいます。
自分の問題に気づいていないと、自分だけでなく、周りの人や次の世代の人生をも惨めなものにしてしまうことです。だからこそ、アダルト・チルドレンであると気づいた人は、自分をいたわり、自分を癒す責任があるのですね。


アダル・トチルドレンを生み出す家庭を『機能不全家族』と言います。

家族のメンバーの安全が守られず、適切な保護が与えられず、一人一人の人格が尊重されない家庭のことだといいます。これは、あくまで子どもの目から見て、家族として機能しない家族のことです。

とはいえ、誰でも自分が育った家族を「機能不全」などと言うのは抵抗があるでしょう。しかし、戦後の家庭の8~9割が機能不全の要素を含んでいると分析する研究家もいるほど、どの家庭にでもあることです。自分が、機能不全家族で育っているかどうかを認めることは、親を責めることでもなく、親を傷つけることでもなく、親と子の価値観のズレに気づくものだと思ってください。
ですから、機能不全家族だと認めるのも自分ですし、機能不全家族で育ちアダルト・チルドレンであると認めるのも自分です。したがって、「アダルト・チルドレン」という言葉は、「自分が自分のために使う言葉」で、今の自分を変えたいと思った時に使う言葉です。

このことをしっかりと踏まえて、具体的にどんな家庭が機能不全家族かみてみましょう。

機能不全家族とはこんな家族
 ・身体的・性的・精神的虐待の起こっている家族
 ・仲が(夫婦間、嫁姑間)悪い家族
 ・怒りの爆発する家族
 ・愛のない冷たい家族
 ・親の期待が大きすぎる(なかなか期待に添えない)家族
 ・お金・仕事・学歴だけが重視される家族
 ・他人の目を気にする、表面だけがよい家族
 ・秘密があまりにも多い家族
 ・親と子どもの関係が逆転している家族
 ・子どを過度に甘やかし溺愛する家族
 ・アディクション(依存症)のある家族
 ・他人(兄弟も含む)と比較される家族
 ・親が病気がち、留守がちな家族
 ・情緒不安定な親のいる家族

上記のような家族で、子どもの時の自分が安心できないような緊張した時間、リラックスできないような憂鬱な時間を過ごしていたら、それは機能不全家族かもしれません。
こうした機能不全家族では、暗黙のルールのようなものが子どもに伝わるといいます。

 「感じるな」・・・感情を素直に表すのはよくない
 「話すな」・・・問題について話し合うのはよくない
 「信頼するな」・・・人を信じても、ろくなことはない

子どもが子どもらしく振る舞えないということですね。

これは、特別に崩壊したような家族ばかりとは限りません。
外からはいい家族に見えても、子どもの目線で見たときにどんな家族であるかが大事だとういうことがわかりますね。


自分はアダルトチルドレンではないか?
と思う人は、一度自分を見つめてみましょう。
自分の心をフォーカシングするともいいますが、今の自分をまるごと受け入れることで、
問題自体は解決しなくても今を生きていることを肯定できるようになるかもしれません。

深刻な状態の方は、専門家に相談しましょう。
カウンセリングや医療機関で、じっくり話を聴いてもらうことも大切です。

「今ここ」で改善することが大事なのだと思います。

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