昨日、おおきなかぶ学童保育で、毎年恒例の『心の授業』を行いました。

今回のテーマは、「いじめについて」 みんなで考えてみました。
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(ねらい)

いじわるをすることは、する側にとってはちょとした嫌がらせであっても、される側にとっては大変つらい体験で、場合によっては命を削ることに繋がる時もあります。
事実に基づいた知識を学ぶことによって、子どもたちの危機意識を高め、いじめの予防をしたいと思っています。

今回は、「わたしの妹」という絵本に書かれている詩と
cap子どもワークショップの資料を参考にしています。

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自分がされていやなことはどんなこと?

・悪口、陰口、噂話を言われたこと
・うわばきや靴をかくされたこと
・無視
・バカって言われた
・暴力
・ものをとられた   などなど…。

  実際に、いじわるや嫌なことをされたという子がたくさんいました。
  中には、自分がしちゃったという子も…。

この中で、どれが「いじめ」になるでしょう?

  子どもたちからは、「暴力」、「悪口」、「全部」などの意見が出ました。

「いじめ」とは次のようなことを言います。

1、自分より弱い人に対して一方的に
2、体や心を傷つけること
3、相手がとても嫌に思うこと

従って、さっき言った「自分がされていやなこと」は、
場合によっては全ていじめになります。

次に、松谷みよ子さんの詩 『わたしの妹』を朗読しました。

小学4年生の頃、転校した学校でおそろしいいじめにあい、
その後、学校に行けなくなった女の子の実話です。

  少し、衝撃的だったお話でしたが、子どもたちは真剣に聴いていました。

心の傷は見えない分、深さや痛みがわかりづらいもの。
軽い気持ちでやったかもしれないけれど、
相手の心に深い傷が残る場合もあるんだということを知りました。


生きるためにどうしても必要なものを『権利』(けんり)といいます。
食べること、トイレにいくこと、ねること、あそぶことなど、

いろんな権利の中で、誰もが持っている特別に大切な『3つの権利』というものがあります。

それは、

安心」して
自信」をもって
自由」に生きる権利

あなたの権利がとられそうになったら、なにができるかな?
いっしょに考えよう!

いじめられたら、どうしたらいいんだろう?

「いや!」って言ってもいいんだよ。
一人で言えないときだってあるよね。
そんな時は友達や先生にたのんでもいいんだ。
友達を助けるのって勇気がいるよね。
でも、みんなには、その力があるんだよ。

学校の帰り道「カバンもてよ!」っていわれたとき、どうする?
悪いことを誘われて、「誰にも言うなよ。やくそくだからな」って言われたら?

あなたの安心・自信・自由はどうなる?

安心できないヒミツは、守らなくてもいいんだ。
信じて助けてくれる大人は必ずいるから、
誰かに話してみよう!

大人に話すことは、「つげぐち」にならないよ。
相談することなんだから、安心して話してもいいんだよ。
今日教わったことをグループごとに話し合いました。

・いじめは絶対にやってはいけないことだということがわかりました
・自分は軽い気持ちで、いじめをやっているとは思わなくても、
 あいてにとって嫌だと思うことはしない方がいいと思いました。

など、たくさんの感想が聞かれました。


今日は、少し衝撃的な内容でしたが、
子どもたちにとって、生きるためには大切な知識だったと思います。

高学年の中には、一生懸命に私の言葉をメモに取っていた子がいました。
自分の感想や内容をキチンとまとめていた子もいました。
何かしら、感じていたのだと思います。

低学年の子は少し難しかったかもしれませんが、「いじめは悪いこと」ということだけわかればいいと思いました。
来年も同じことを聞けば、1年分だけの成長があるでしょうから、あえてわかるように噛み砕いて話はしませんでした。 



いじめについて、 医学的な観点でみた資料がありましたのでご紹介します。

人間の脳は、3つの層でできているそうです。

1番内側にあるのは、「呼吸をする」「物を食べる」 「眠る」ための脳です。
この脳が動かないと人間は生きていくことができません。
ヘビなどの爬虫類にもある脳なので、「ヘビの脳」と呼ばれています。

2番目には、喜んだり怒ったり悲しんだり楽しんだりするための脳があります。
動物にある脳なので「ネコの脳」と呼ばれています。
ここがうまく動かないと、泣いたり笑ったり怒ったりできなくなります。

そして、一番外側にあるのが「ヒトの脳」と呼ばれています。
この脳は人間だけにあり、覚えたり言葉を話したりするための脳です。
当然、生まれた時には情報がゼロです。

このように人間は、これら3つの部分がうまく動いてくれるから生きていくことができるのです。人をいじめるということは、この大切な脳のある部分を攻撃していることになるそうです。

「いじめ」はどの脳を攻撃していると思いますか?

実は、「いじめ」は「ヘビの脳」を攻撃しているのだそうです。
「ヘビの脳」は人間が生きるための大切な脳です。
ここを攻撃されると、生きていく力がだんだん弱くなっていくといわれます。

いじめられると、食欲が落ち、夜も眠れなくなってしまいます。
だから、悪口を言ったり、物をかくしたりすることは、その人の生きる力を奪っていることと同じなのです。


最近でも、いじめが原因とみられる中学生の自殺が報道されました。
子どもの不幸な報道を見聞きする度に、私たち大人の責任の重さを感じています。

いじめの問題は、大人の目の届かないところで起きています。
子ども一人ひとりが危機感を持って、いじめに対する正しい知識を身につけておかなければならないと思います。

正直、学校だけでは対応できない部分が多く、家庭や地域でもいじめを防止する活動を行うことが必要です。子どもたちの徳育は、学校の道徳の授業だけでは限界があるのではないかと感じています。

おおきなかぶでは徳育を目的に、毎年『心の授業』を行っています。
そうした地道な活動を通して、子どもの心が育つ取り組みを行ってきたことで、高学年にもなるとキチンとした自分の考えや意見をもって会話ができるようになっている子が多くなってきました。
それは、相手の立場に立って物事を考えられる力であり、生きるためのコミュニケーション能力です。

心が育つと、考える力が身につき、行動が変わります。
これは、社会に出た時に絶対的に必要な能力です。

これを大人になってから育てるのは、なかなか難しい。
小学生という子どもの時期だからこそ育てたいものです。

今後も、おおきなかぶ学童保育では、子どもたちの心を育てる活動を行って参ります。
保護者の皆様には、今後ともご理解とご協力をお願いいたします。


学童期のキレる子どもについて

継続は力なり