「いたいいたいのとんでいけ~」
って、子どもの頃に転んだりケガをして時に、母親やおばあちゃんから痛いところに手をあててもらった経験はありませんか?
本当に痛いのが治った気がしたでしょう?

あれって、あながち気のせいでもないんですよ。
事実、お母さんとのスキンシップは子どもにとって、痛みを軽減する効果もあると言われています。肌を触れ合うことで、幸福ホルモンとよばれるオキシトシンが増え、心拍数が落ち着きリラックスできることがその理由として挙げられるようです。もちろんこうしたメリットは目に見えるものではありませんが、精神的には大きな癒しとなるそうです。

治療のことを「手当て」っていうでしょう。
傷の手当てとか、応急手当てとか、この手当てというのが「いたいいたいのとんでいけ~」の”痛いところに手を当てる”ことに由来しているんですよ。
ですから、手当てすることで、本当に”心の痛み”が消えているのかもしれないんです。
人間って不思議ですね。


先日のママセミナーでもご紹介しました「乳幼児のスキンシップ」ですが、どのくらい具体的に良いのかがわからない親御さんも多いようでしたので、今日はスキンシップの絶大な効果をご紹介します。

スキンシップは、子どもの健全な成長には無くてはならないものだと言われていて、愛情、幸福感、尊敬の念といった大切な感情を表現し、脳の感情を司るエリアを活性化させるとさえ言われています。

愛情を示す、安心感を与える、慰める、励ます、これらを話しかけたり、言葉で伝えようとするとなかなか難しいものだし、簡潔にはまとめられないでしょう。でもスキンシップでは瞬時によってこれらの感情を相手に伝えることができます。

母親と赤ちゃんのスキンシップとは、“大丈夫、安心していいのよ。お母さんはここにいるよ”と伝えることで、信頼感を築くとても大切な要素になるといいます。
赤ちゃんは、その肌の温かさから大きな安心感と愛情を得ることができるようになります。


ベビーマッサージによるスキンシップは、循環器、消化器、排泄器ばかりでなく、神経系や免疫系の成長をうながしてくれるそうです。生まれた直後から赤ちゃんの神経は、驚くべき勢いで発達し、脳もぐんぐん大きくなっていくため、この時期に与える皮膚への刺激は、直接脳に働きかけているようなものなのなんですって。

私はそのことを出産前に勉強していましたので、24時間母子同室の産院を選び、生まれてすぐに母乳をあげました。生まれて退院するまではかたときも離れず、抱っこしては語りかけながら頭や背中を撫で、おむつ替えの時には必ず手足やおしりを撫で皮膚をやさしく刺激してやりました。そのお蔭か母乳もよく出ました。

退院してからも、家事は適当に手抜きし、時間の許す限り赤ちゃんとのスキンシップを優先させました。

今考えると、生まれてすぐのスキンシップで親子の絆ができたと感じました。
小さい頃から運動神経もよく、身体も丈夫で医療費もあまりかかりませんでした。
大きくなってからは自立も早く、自分のやりたいことを見つけてその道に進むことができたようです。

3歳までは大変でしたが、子どもが4人いてもそれぞれ信頼して任せることができましたので、後になってからは楽でした。

本来、子育てとは、成人するにつれだんだん楽になっていくものです。
それが、成人しても精神的に大変になっていくのは、何か育て方に問題があったのだと思います。


人生最初のふれあいが、思春期や成人してからの人間性や行動の基本となると聞いたらどう思いますか?

母子のふれあいは、子どもに愛情を伝え、心を安定させ、温かく思いやりの心などの豊かな感性を育てていくものです。情緒が安定するので、強いては心の土台となる”自己評価”が育ちます。
それほど、子育てにとって重要な位置を占めているものが、”スキンシップ”なんです。
「スキンシップが嫌い」とか言っている場合ではない。
将来に関わる大事な親の仕事です。


乳幼児期に十分にスキンシップが満たされている子どもは、大きくなってからすんなりと親離れできますし、母親の方も十分やってあげたという達成感がありますので、子どもの親離れと同時に”子離れ”もできるようです。

しかし、乳幼児期のスキンシップが足りていなければ、大人になっても満たされない気持ちや心の穴があいているような気持ちが残り、自分に自信がなく自己評価も低い人になる可能性があります。

物事をやる時に基本となる「やってみよう」と思う気持ちや「大丈夫」だという信頼感も、実は自肯定感が土台となっているため、土台が育っていなかったら、冒険もできませんね。

でも、人生は冒険のようなものでしょう?
自分の将来なんて未知のものです。未知のものをやるときの好奇心や挑戦意欲がなければ、自分の人生を切り拓いてはいけない。誰かの指示命令がなけえれば動けない。誰かに依存しなければ生きていけなかったら、伸び伸びと人生を桜花することは難しくなるのではないのでしょうか。

ですから、子ども時代に土台をつくるのです。
土台づくりの絶大な効果になるものが”スキンシップ”だとしたら、今現在、母親ならば一番やらなければならない子育てでないでしょうか?

抱っこ、おんぶ、手を握る、キス、ハグなんて、9つまでしかできませんよ。
中学生になったら、見守るしかなくなります。
結果が出た後になって、「子育てをやり直したい」と思っている人のなんと多いことか…。
ハッキリ言って、子育てをやり直したいと思っても10年前には戻れません。

だから、乳幼児期の親御さんに何度も何度も言うのです。
「今が絶好のチャンスなんですよ」と…。

やめたら終わり

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