先日、年長児の保護者の方からこんな質問をいただきました。
「子どもが貸してくださいと言ったら、○○を貸してくれますか?」

”○○の貸し出しはしません”
というお約束でしたが、「貸してください」と子どもが言えば
借してもらえると思ったのでしょうか?

おかしな質問だな…と、正直困惑しました。

そもそも、どうして貸出ししないことになったのか?
忘れ物が多くて困ったからでした。
忘れ物をすると、「お母さんが持たせてくれなかった」と親のせいにして、
子どもの責任感が育たないと思ったからですし、
いつでも借りれると思い、忘れ物が減らなかったからです。
皆で決めたお約束でした。

それを「貸してください」と言えば貸してくれる、となれば、
忘れ物をしても貸してくれるものだと思って、
また同じことの繰り返しになります。

それでは、約束が約束でなくなってしまいます。

忘れ物をしないように気をつけよう。
忘れ物をした時にはどうすればいいのか?
という、”考える”ことをしてほしいのです。

しかし、そうやっていつまでも親が子どもを守り続けていたら、
子どもは自分で考えず、お母さんが助けてくれるものだと思ってしまうかもしれません。

守るところが違うのです。
子どもが忘れ物をして心が傷つくのではないか?
叱られて可哀そう、だなんて思っていたら、
本当に傷つきやすい可哀そうな子になっていくかもしれません。

守るべきことは、子どもが自分の頭で考えて行動できるようにさせることです。
それが将来の身を守る術になるのですから。


子どもは成長と共に、親が見えない部分が増えてきます。
いつまでも子どもを手元に置いて、守ってあげることはできません。

親の手元から離れても、
ちゃんと自分の力で困難を切り抜けていける力を持つことが大切なのです。

そんなこと、言われなくてもわかっているはずなんですが、
我が子のことになると、どうしても突き放すことができないのが親の心境でしょうか。

でもね。
守るところと突き放すところを間違えてはいけないんです。
時々、逆の人を見かけますよ。

お母さんも子どもと一緒です。
成長していかなければなりませんね。

我が子を生きがいにしない

身を捨ててこそ浮かむ瀬もあれ