今日の出来事です。

この4月に入社した中途採用の保育士○さんに質問しました。
「今のあなたの保育力は、100点満点中どのくらいのレベルですか?」
答えは、40~50点だそうです。

「保育士としての自分は何点になっていたいですか?」
答えは、毎年10点アップを目標に、5年後には100点満点になりたいそうです。

「では、昨年はどのくらいでしたか?」
答えは、20点。

この3か月で30点もアップしたんですね。
すごいです!

でも、
10年以上保育士の経験があるのに、20点だなんて…。
実践で磨かれないのは本当にもったいない。

自由な保育をするのは難しいものです。
カリキュラムが決まっていた方が、保育は楽かもしれません。
しかし、○さんは10年以上、保育士として仕事をやってきた経験があるにもかかわらず、自分の”保育力”は未熟なままだった…。それは、自分で考えて実践する保育をやっていなかったからでしょう。

ここへ来て、色んな試練があったけれども、
保育士としての自分の保育力は、確かに磨かれているのだと感じられたのだと思います。


現場で働く保育者にとって、最も必要で大切なことは、保育をする力=保育力です。

保育力とは、「子どもをこちらに向かせ、引き付ける力」のことです。
引き付けることができる保育者は、子どもとの信頼関係を築くことができています。

保育力は、保育の土台です。
保育がうまくいくためには、この保育の土台を作らなければならないと思います。
そのためには、まずは以下の力を身に付けることが大切です。
 ・子どもを観察する力
 ・子どもを理解する力
 ・その子の月齢・年齢や個性に対応できる力
 ・保護者との連携力
これらの土台があってこそ小児医学や解剖生理学、臨床心理などが活かされるのだと思います。

≪保育力を磨く4つの柱≫
1、保育を知る
2、保育を感じる
3、保育を考える
4、保育を実践する

保育は深い…。
何を知り、何を感じ、何を考え、何を実践するか。
保育を追求しても、これで十分ということはないです。
子育てと一緒ですね。
この4つの柱を保育者は心に持って、保育を実践してほしいなと思います。

大切なのは、保育者の『意識付け』です。
これは小学生の学力と同じです。
勉強する意味を教え、将来の目標をもって勉強するのと、親に「勉強しなさい」と言われて勉強するのとでは、同じことを6年間勉強していてもその差は大きく変わるでしょう。

保育力を育てるためには、まずは保育者の意識付けをします。

なぜ泥んこ遊びをするのか?
なぜ外遊びが大切なのか?
これをやったら何が育つのか?
このような育ちをしたら、将来の統計はどのようになっているのか?
などなど…。

保育する意味を知り、今の子どもの姿をよく観察し、どうすればより良い方向へ導くことができるかを考え、保育を実践します。

子どもに既製品はないのです。
どの子もオーダーメイドの保育でなければなりません。


保育を実践するために大切になってくるのが、『導入』です。

実習生が最初に壁にぶつかることは、「子ども達がこちらに意識が向かない」です。気持が落ち着かず座って話が聞けない子どもたちの対応を工夫するのがとても大変だと聞きます。

実習ノートには『導入・実践・反省』の枠があると思いますが、初めて保育現場を経験する実習生のほとんどが保育実践に力を入れようとします。しかし、実践してもうまくいかないのです。それは導入がうまくいっていないからなんです。

保育現場では、導入部分が一番大切なんですね。

例えば、
先日、ありんこ親子保育園でパン作りをしました。
導入でやったことは、「どんなパンを作ろう?」でした。
そうやって子どもたちが思いついたのが、パン屋さん訪問でした。
パン屋さんに実際に見に行き、「こんなパンを作りたい!」という気持ちを膨らませ、保育者と一緒に話し合いながらワクワク感を育てていきました。
そして、パン作り当日、子ども達は自分がパン屋さんになったつもりで真剣にパンを作る姿が見られました。できあがった時には、子ども達は皆自信に満ちた顔になり、達成感と充実感で幸せいっぱいのパン作りになりました。

保育が成功するためには、導入部分で子どもたちのやる気を高めることです。
その後の『実践』で、子ども達は本当に楽しむことが出来ます。

子ども達が保育を楽しめるかどうかは先生の力次第なのです。

子どもはやりたくないとき、したくないとき、聞きたくないときは本当に何もしません。その気持ちを受け止めつつ子ども達をやりたい気持ちに変えていくためには、やはり保育者の保育力が必要不可欠なのです。ですから、子ども達が保育を楽しめるかどうかは、『先生の力次第』といっても過言ではありません。

どうやったら子どもたちが静かになるか、集中できるか、ベテラン先生のやり方をじっくり観察して、先輩の技術を盗んでください。そうすることで、色々な方法を学びながら自然と自分の力にもなっていきます。保育者は、意識を持ち、保育力を磨く努力を怠らないことです。

そして、園長は保育について、とことん保育者たちと話し込むことができるか。
本当はこれが一番、保育力を磨くことになるのかもしれませんね。

今年もがんばります!おおきなかぶサマースクール☆

早起き・外遊び・スキンシップ