昨年、NHKスペシャルで、ちょっとびっくりした報道がありました。

"老後破産"の現実
高齢者人口が3000万を突破し、超高齢社会となった日本。とりわけ深刻なのが、600万人を超えようとする、独り暮らしの高齢者の問題だ。その半数、およそ300万人が生活保護水準以下の年金収入しかない。生活保護を受けているのは70万人ほど、残り200万人余りは生活保護を受けずに暮らしている。年金が引き下げられ、医療や介護の負担が重くなる中、貯蓄もなくギリギリの暮らしを続けてきた高齢者が“破産”寸前の状況に追い込まれている。在宅医療や介護の現場では「年金が足りず医療や介護サービスを安心して受けられない」という訴えが相次いでいる。自治体のスタッフは、必要な治療や介護サービスを中断しないように、生活保護の申請手続きに追われている。
“老後破産”の厳しい現実を密着ルポで描くとともに、誰が、どういった枠組みで高齢者を支えていくべきか、専門家のインタビューを交えながら考える。

というものでした。
なんと今の時代、65歳以上の高齢者の16人に1人が、「老後破産」になるだろうと言われているそうです。

現在一人暮らしの高齢者が600万人、そのうち年間120万円の年金で生活する人は46%もいて、人生の最期を悲惨な状態で迎える人がいま急増しているのだそうです。

老後破産になる人のほとんどが、若い頃には老後になってから老後破産になるなんて「思いもよらなかった」と言っています。若い頃は高学歴で中流以上の家庭の人もいて、老後になってから大変になっているのが現状のようです。老後破産の原因は、病気やケガ、家族の介護、頼る人がいない、親族がいない、子どもが自立していない、転職失敗、離婚だそうです。

国は年金を毎年引き下げていますし、私たちが将来もらえる保障はありません。今から「年金はもらえないもの」として対策を始めるくらいの危機感がないと、老後破産は他人ごとではありません。

老後破産の現実。老後に破産する人は本当はあなたかも知れないによると、60歳で1,500万円の退職金をもらっても77歳では底をつく計算になるそうです。日本の平均寿命(2013)は、男性80.21歳、女性86.61歳。貯金が底をついてしまうと生活保護を受けるしかなくなってしまいます。しかし、生活保護を受けているのは70万人ほど、残り200万人余りは生活保護を受けずに暮らしているのが現状です。

年金が当てにならない時代になれば、若いうちから老後破産しないための何らかの対策をとっておかないと、自分たちも同じような状況になってしまうかもしれません。

お金だけでなく、健康、人間関係、仕事、生活習慣も、若いうちから将来のための準備が必要なのだと、「老後破産」「下流老人」の記事を読んで改めて思いました。


老後は、どんな暮らしがしたいですか?

だれも、寝たっきりの介護をしてもらう生活をしたいとは思いませんね。
「死ぬ直前まで好きな仕事などをして、元気で暮らしていたい」
「老後の心配がいらない生活がしたい」
「家族に囲まれて暮らしたい」

しかし、現実はどうでしょうか?
老後破産、老後の苦悩、孤独死、寝たきりが多いのはどうしてでしょう?

私は、理想の老後のためには、若いうちからの人生設計が大切だと思っています。
「老後なんて、まだ先だ」と思っていたら大間違い。
私なんて今年で50歳だから、バリバリ働ける歳を60歳までだとすると、あと10年しかありません。70歳になっても働いていたいと思いますが、そのためには健康でいなければなりません。

60歳まであと10年。何ができるか…。
今からコツコツ働いて、毎月3万円の貯蓄をするとして、老後の蓄えを溜めたとしても360万円+利息です。老後の生活費が最低でも月15万円かかりますから、2年で無くなる計算です。
60歳定年から女性の平均寿命の86歳まで生きるとして26年間で、なんと4,680万円もかかります。夫婦だと、それが単純に2倍必要。(冠婚葬祭費、家のリフォーム代、趣味や旅行の費用、子や孫にかかる費用は含まれていません)

60歳定年時に退職金1,500万円+預貯金1,000万円=2,500万円あったとしても、とても足りません。65歳から年金が支給されるまで仕事を持たない人は無収入。歳をとると医療費もかかってきます。病気になったらあっという間に破産する金額です。薬代、入院費などを含めると、とても蓄えだけで払えるお金ではなくなります。

それでなくても、40代、50代は子どもの学費や家のローン、生活費等がかかります。
老後のための貯えを増やすことは、なかなか難しいです。

だから、若い頃からの生活基盤が重要なのだと思います。
若い人はフリーターではなく、きちんと就職をして生活を安定させましょう。
若いうちはたくさん働けるのですから、浪費を避け、働けるうちに蓄えることです。
厚生年金や生命保険にもキチンと加入してほしいですね。
場合によっては、資産運用も考えてもいいでしょう。

そして、一番大切なことは、健康を維持することです。
60歳を過ぎてから、転んで骨折して、そのまま寝たきりになる人がとても多いのです。骨粗しょう症にならないためには、カルシウムの豊富な食生活やバランスのいい食事が大切です。健康に働けるためには、日頃の適度な運動も必要なことです。若いころからの生活習慣の積み重ねが、後になって現れてきます。
毎日の食事、運動、ストレス発散、生活習慣を見直しましょう。

イキイキと生活するためには、クヨクヨと考えないことも大事です。
貧困になるとウツ病が増えるという報告もあります。
心遣いや心の掃除も大切なのことです。

それと、子育ても大きな支出になります。
老後破産の原因の一つに、ニートになってしまった息子(娘)の生活費を年金から出しているというケースも最近多いそうです。40代、50代の子どもと同居していると、生活保護が受けられないようですね。同居している子どもがその年代なら働けると見なされて、生活保護の対象にならないから、仕方なく独り暮らしをするケースもあると聞きました。

我が子は、小さいうちから少しずつ自立するように育てることです。
いつまでも、可愛い・可哀そうと息子や娘を甘やかしてもニートになってしまっては親子で共倒れになってしまいます。時には突き放してでも自立させなければならないこともあります。
自分の力で生きていけるように、小さい頃からお手伝いや働くことを経験させる。塾に行かなくても家庭学習の習慣をつける。すぐに着れなくなる子供服はブランド品ではなく、たくさん遊べるよう汚れても惜しくないものにするなど、なるべく子どもにはお金をかけずに育てる工夫をします。そして、目に見える成績だけでなく、目には見えない学力(やる気・根気・好奇心・理解力)や思いやりの心を育てるようにすることです。

そして、晩年に楽しく過ごしたいと思うのであれば、生きがいを持つことも大切です。好きな仕事や趣味を持つ。仲間をつくる。色んな繋がりを持てれば、助けてくれる人も出てくるでしょう。プライドは捨てて、困っている時には人に頭を下げること。

私は20代の頃、恩師に「今のうちに、独りになるための準備をしておきなさ」と言われました。独りになる準備とは、子どもはいずれ自立していなくなる。子どもは子どもの生活が始まり、親の面倒までは見られなくなるから、子どもを生きがいにしない。自分の生きがいを見つけることだ、ということだったと思います。

私はそのお蔭で、子どもを自立させることができましたし、起業もできました。
生きがいは我が子ではなく、他人の子。自分の子どもは、人様が育ててくださる。だから、私は人様の子どもを育てさせてもらう。人材育成が私の生涯の仕事になりました。
自分の天命である仕事に出逢えたことは幸せなことですし、私が人様のために働くことで我が子たちに徳積みすることにもなっています。


要するに、
老後も明るく元気に、仲間に囲まれて、世の中のために働けるまで働く。
そして、その時が来たら「ピンピンコロリ」と笑って逝きたい。
これが私の老後のビジョンです。


「老後破産」関連サイト
「貯金2700万円」でも危ない…「老後破産」の現実
『今年6月に東海道新幹線内で、男が焼身自殺し、巻き添えとなった女性の乗客1人が死亡する事件が起きた。焼身自殺した71歳の容疑者は事件前、「仕事を辞め、年金が月12万円。生きていけない」と話していたという。凄惨な事件の背景に、生活苦に陥った高齢者の実態が浮かび上がったことは記憶に新しい。
ただ、「老後破産」の定義はあいまいだ。「年金だけでギリギリの生活を続けている状況」(「老後破産 長寿という悪夢」NHKスペシャル取材班著)という位置付けもあれば、「高齢者の貧困=下流化」としたうえで、推定600万~700万人の「下流老人」を「生活保護基準相当で暮らす高齢者及びその恐れがある高齢者(「下流老人 一億総老後崩壊の衝撃」藤田孝典著)とする定義もある。そして、食費を切り詰めたり、病気になっても医者にかかるのをためらったり、他人との付き合いができなくなったりする高齢者の様子がリポートされる。
ただ、今、定年前か定年前後のあなたにある程度の貯金があれば、こうした生活は人ごとに感じられるかもしれない。「いや、そこが危ない。『普通の人』にこそ見えない老後破産の危険性があるのです」と話すのが、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんだ。』

・動画 そもそも“下流老人”に「転落するきっかけ」は何なのだろうか?/そもそも総研

「老後破産」200万人の衝撃第1部 「普通のサラリーマン」だった私は、定年からたった10年で破産した

暗夜を憂うることなかれ

人は人の中で育つ