ありんこ親子保育園の夕方の活動と言えば、空き箱工作。
空き箱は常に用意してあり、自由に選んで作ることができるようになっています。
子ども達はテーブルや床に空き箱を並べては、考えながらハサミやテープを使って作っています。

私も小学校の頃、図画工作が好きで夢中で作った覚えがあります。
我が子達が小さい頃は、おもちゃよりも空き箱やトイレットペーパーの芯等で遊ぶことが多かったように思います。
通っていた幼稚園も空き箱工作が盛んで、毎日のようにお持ち帰りでした。

工作というと、小学校の図画工作や工作教室、工作イベントでするものと捉えていらっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんね。
幼稚園や保育園選びでも、工作が十分できるかをチェックする方はそれほどいないようです。子育て中の方の意識の中で工作の価値はかなり低いのかもしれません。

しかし、空き箱工作で知能が伸びると聞いたらどうですか?
幼児教育で空き箱工作を取り入れない方が、子どもの育ちにリスクがあるのではないかと思うほどです。

幼児教育の視点からみると、ブロック遊びは作りたいもの「お家を作ろう」「飛行機を作ろう」など、出来上がりを想像して作ることが多いのですが、空き箱工作は切ったり貼ったりできるので、作っている途中で「やっばりここに箱をつけよう」とか「ここを切ってみよう」と作りながら想像していくので、想像するものが臨機応変に変わっていくという特徴があります。

ですから、幼児の遊びはブロックが先で、空き箱工作はその後にさせるといいと言われています。
それに、手先を使ってハサミやセロテープなどを使って細かいものを作っていくので手先が器用になり、その結果、知能が刺激されていきます。

空き箱工作でたくさん遊んだ子どもは、
・全体的な構想を練る
・立体的なものを作る場合には、安定した形を作るためにキチンと寸法をとる必要がある
・材料が限られている場合には、その範囲内で代用できる物でつくることができる
・出来上がりに満足すれば遊び、満足しなければ遊ばない 等
様々な要因を考えながら創意工夫をしていくわけで、正に生きた「学習」をしていることになります。
(「知能を伸ばす」~子どもの可能性を育てる知能教育~より参考)


空き箱には様々な形や色があって、それには立方形とか箱の仕組みなどの難しい概念があるのですが、幼児はそれをあたかも”簡単に考えられるもの”に変化させてしまうのです。それは、まるで魔法のような力を持っているのではないかと思うほどです。
その発想には驚かされます。

子どもというのは、子ども特有の物の見方をしていて、長い短い、太い細い、深い浅い、厚い薄いなどを正確に捉えているわけではありません。小さい箱を並べて「おっきい(大きい)」と言ってみたり、ありの行列をみて「長いね」と言ったりします。しかし、このような体験をすることによって、空間についての理解が進んでいきます。子どものこうした姿を見ていると、観察する姿や考える力が変化してくることがわかります。

空き箱は、捨てる前にひと遊びさせましょう。
園で持ち帰った工作は、子どもが想像し表現した作品です。
子どもなりに工夫して作った満足感たっぷりの作品をお家の方に見てもらいたいと思うものです。「よくできてるね」と誉めてあげてくださいね。

作品が溜まってどうすればいいですか?という質問をいただくことがありますが、子どもと話し合って決めてほしいなと思います。それでも溜まっていく場合には、ある程度時間が経って遊ばなくなったものから、お家の人の判断で処分してもいいと思います。

ゴミが増える…と嘆かないで
今日はどんな作品が生み出されるのか、楽しみにしてくださいね

つくる

チャンスをつかむ準備ができているか