搦め手(からめて)とは、
「からめで」ともいい、城の裏門のことで、正面とは違って相手があまり注意を払っていない部分です。ここを攻めると、難攻不落といわれる城でも、陥落させることができるというのだそうです。


人間も同様に、真正面からぶつかるよりも意外な部分から会話を始めた方が、心を開かせることができるものです。

例えば、すぐれた経営者に「あなたの経営は素晴らしいですね」というよりも、「今日のネクタイは素敵なお色ですね。お似合いです」といった方がニコリと笑ってくれます。
営業で主婦の方に商品のご案内をしたいと思った時に、いきなり商品の説明をするよりも、
「お庭のお花がきれいですね。お花がお好きなんですね」
「お子さんはおいくつですか?うちの子と同じくらいかな?」
と全然関係ない話から入っていった方が会話が続いたりします。

初対面の人と話をするときには、その人の仕事やこれまでの経歴の情報を入手しておくことはもちろんのこと、専門外の趣味や楽しみなども調べておくと会話をはずませることができるでしょう。

このことは、相手が地位のある方ならなおさら効果的です。
仕事についての質問ならこれまでもさんざん受けていることでしょうし、わざわざその人に聞かなくてはならないことでもないです。せっかく時間をさいていただいているのですから、相手の人が興味のある事柄などから入った方が相手に受ける印象が違ってきます。結果としていい情報や本音が聞けた、ということもあります。

搦め手から攻められると、相手も拍子ぬけします。
同じように、真面目な人が人間味のあるやわらかい話をすると、そのギャップが印象に残ります。

相手が、「この人の話は面白いな、また会いたいな」と思ってくれたら、ラポール(人と人との間がなごやかな心の通い合った状態であること。信頼関係)が築けるきっかけになるでしょう。

そこから、ビジネスも始まると思っています。

蛙の願立て

小利をすてて大利にいたれ