11月28日(土)に沖縄で開催された『第28回PHP友の会全国大会・沖縄大会』の中で発表した『会員発表』での本文をご紹介します。
一部省略がありますので、ご了承ください。

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 皆さん、はじめまして中嶋悦子と申します。私は高校3年生の娘を筆頭に、2男2女、4人の子どもの母親です。今日は、NPO法人民間児童館おおきなかぶ設立から、現在までのご報告と、私の思いを発表させていただきます。
 平成19年3月、私は民間児童館おおきなかぶを立ち上げました。学童保育、学習教室、母親セミナー、赤ちゃんサロン、PHP友の会「めだかのがっこう」などの子育て支援活動を行っています。
 設立は、6年前に0町に引っ越した時に、孤独な子育てを経験したのがきっかけでした。当時は引っ越したばかりで、友達が誰もおらず、親子の居場所がないことに、私は悶々としていました。この環境に納得できない日々が続いていたある日、「そうだ、なければ自分で創ろう!」と思い立ったのです。きっと寂しい思いをしているのは私だけではないだろう、という確信がありましたので、早速私は子育てサークルをつくるべく動き始めました。
 しかし、「一緒に子育てサークルを創りませんか?」と呼びかけをしても、まったく相手にされませんでした。親子のために活動しているのに、その母親たちからも冷やかな目で見られていました。でも私は、毎日地域の家庭を一軒一軒訪問し、歩き続けました。あまりにも悔しい思いをして、泣いたこともありました。しかし、どうしても自分の考えは間違いだとは思いたくなかった。だから頑張れたのだと思います。
 そうするうちに、末っ子の二男が幼稚園へ通うようになり、ママ友達や理解者もでき、一緒に子育てを考えてくれる仲間もできました。活動を始めてから1年後、おおきなかぶの原型である、子育て支援サークルが誕生したのです。
 当初は月に1回、お楽しみ会や母親勉強会などを開いていました。しかし、ここでも「子どもの声がうるさい」など、周囲の理解はありませんでした。私は次第に「児童館があったらいいな」と思うようになりました。そこで、今度は「児童館がほしい。学童保育がやりたい」といたるところで自分の思いをぶつけるようになりました。町がダメなら市へ、県へ、国へ、民間へと、理解してくれる人がいそうな所へ出向いては話し続けました。
 あれから5年の月日が流れました。私の話を聴いてくださり、理解して、支援してくださる人がだんだん増えてきました。児童館も地元の不動産会社の社長さんが、体に優しい全館無垢の木の家を建築してくださり、格安の家賃で貸してくださっています。
 現在、NPO法人おおきなかぶでは、正会員・ボランティアスタッフ合わせて、25名になりました。児童数は、学童保育20名、学習教室40名。母親セミナーの卒業生は、30名を超えました。現在も、皆イキイキと活動を続けています。

 私は活動を通して、悩んでいる母親たちの苦悩も見聞きしてきました。「母親の心が楽になって、子育てが楽しくなれば、子どもも幸せになれるのに」と思い、『子育てが楽しくなる魔法のコーチング』と題して、千葉市で母親セミナーを行っています。
 本当は、子どもをちゃんと育てたければ、母親教育が先なのです。母親の心のケアも重要な子育て支援です。しかし、その母親たちもこの不況の時代、働かなくてはならなくなりました。保育所に入れない待機児童の数は、全国で2万5千人以上にもなります。「仕事もしなければならない。でも、子どももちゃんと育てたいし、子育ても学びたい」と、今の母親たちはそう思っているのです。
 だからといって、私たちは政治や教育が変わるまで、5年も10年も待ってはいられません。待っている間に、子どもたちは日に日に成長しているのです。「だったら、今、私ができることを迷わずやろう!」そう思いました。
 平成19年12月、人材育成会社「エンカレッジ・ステーション株式会社」を設立しました。母親も、保育士も、社会人も、人材育成が大事です。大人が変われば、子どもも変わります。子どもは大人の背中を見て育つのです。そして今年4月、おおきなかぶの隣に、「ありんこ親子保育園」を設立しました。これも全館無垢の木で建てていただきました。
 子どもは異年齢の中で育てることが大切です。子どもの心を育てるためには、0歳児から小学6年生までの子どもたちを一緒に保育できる環境が必要だと思い、これを創りました。
 母親が安心して仕事ができ、子育ても学べる「おおきなかぶ学童保育」と「ありんこ親子保育園」は、きっと素晴らしい人材を育てられると確信しています。

(ではここで活動の写真をご覧いただきます)
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 私は日本の将来がとても心配です。今の子どもたちが未来の日本を支えていくのです。生きる希望の持てない子どもたちは、いったいどんな人生を歩むのでしょうか。現在、日本のニートやフリーターの数は3百万人以上。自殺者の数は、なんと年間約3万2千人にもなります。これは、世界で起きている戦争犠牲者の数よりも遥かに多い数字です。また、引きこもりや不登校、少年犯罪も確実に増えています。そんな日本にした責任は、私たちひとり一人にあるのではないでしょうか。
 私は私の責任において、日本の子どもたちをちゃんと育てていこうと決意しました。子どもたちには、自分の人生を自分で切り開ける逞しさを身に付けて、幸せな人生であってほしい。そして、世界の子どもたちも幸せであってほしい。心からそう願っています。
 今後は、そのための活動も行っていきます。

 冒頭に話をしましたが、私は4人の子どもを持つ母親です。子育て中の一介の主婦でした。お金も、時間も、地位や名誉も、学歴もありません。でも、子育てに対する思いや情熱は人並み以上に持っていました。それを教えてくれたのは、松下幸之助さんの本でした。松下さんの情熱ある経営の心を、私もこのPHPで学びました。どんな試練にも負けない心にさせていただきました。今私が活動できるのは、このPHP活動のお陰です。心から感謝しています。
 将来は日本全国、更に韓国、台湾を始めとする全世界に子育て支援の輪を広げていきたい。それが私の夢です。
 日本と世界の子育てをPHPの皆さんと共に考え、共に助け合いながら、世の中を『素直な心』で、良い方向へ導くことができたなら、きっと平和で幸せな世界に変わっていくことでしょう。そんな未来を夢みて、これからも自分を信じて進んでいきたいと思います。
 今日は皆様にお会いでき、子育てについて、お話ができて、とても幸せです。ありがとうございました。

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第28回PHP友の会全国大会・沖縄大会 『分科会』