私は保育園と学童保育を運営していますが、子どもたちを観察していると、
仲よく遊んでいたかと思うと、おもちゃのとりあいをしていたり、仲間はずれになったり、先生に言いつけて、言いつけられた子が泣いたり、いざこざは日常茶飯事で起こっています。

そのいざこざの中から子どもたちは、人間関係や社会のルールを学んでいます。
ケンカになった理由は何だったのか?
仲間はずれにした時の気持ち、された時の気持ち。
遊びのルールを守れなければ、楽しく遊べないこと。
仲裁に入った子どもが、お互いの言い分が違っているときにどう判断するのか。

思い通りにいかない時にいつも泣く子は、周りの子もわかっていて、泣かれたら自分が泣かせたと思われるので、困った顔をします。

男の子はふざけがすぎて、ケンカになったりします。

そのような場面では「仲良くしてほしい」という気持ちが働くのが大人ですね。
家に帰って、泣いて親に訴える子どももいて、すぐに学校や学童保育などに電話する親御さんもいるようですが、子どもは自分たちで解決することで、我慢や協調性を学んでいきます。
小さいうちはある程度の介入は必要ですが、大人が干渉しすぎないことが大切です。

それに、我が子は自分の都合の悪いことは家では言いません。
小学2年生位までは、自分中心で物事を考えるのが子どもですから、自分のわがままでこうなったと反省して親に言う子は精神年齢が高い子どもだと思います。
一般的には、だいたいの子が都合よく歪曲したり、話を端折ったり、前後の物語を伝えるのを忘れたりして、自分の気持ちだけを聞いてもらおうとします。
それをわかった上で、大人は客観視して冷静に対処しなければなりません。

いざこざは子どもが成長する過程で、たくさん経験させた方がいい小さな試練です。たくさん乗り越える経験を積ませることで、子どもは人とうまくつき合う方法を身につけていくのです。

不思議なことに、ケンカをしたかと思ったらすぐ仲直りできるのもまた子どもの特徴です。大人ではこうはいきません。

親は我が子だけでなく、周りの子どもたちの成長も見守れる大人になってほしいなと思います。

高度な話は伝わらない

陰徳陽報