長女に子どもが出来て、

私は3人兄弟の一番上。3つ違いと5つ違いの弟が2人います。
子どもの頃は、すぐ下の弟とよく兄弟げんかをしました。「うちには男が3人いる」「男と女を間違えて産んだ」などと、亡くなった母からよく言われたものです。
気性が激しく負けん気の強かった私と弟は、中学生くらいまで対等にケンカをし、絶対に引かなかったことを覚えています。(今では何かあるとすぐに帰省してきてくれる、頼れる兄弟になりました)


兄弟はライバル?

子どもにとって、兄弟はライバルかもしれません。親の愛情や注目を、他の兄弟よりも少しでも多く自分に向けさせようとします。例えば、他の兄弟が新しい洋服や玩具などを買ってもらったりすると、買ってもらえなかった子は不機嫌になり当たり散らしたり、ひがんだりします。兄弟ケンカも起こるでしょう。だからと言って、両方同じものは買えないときもあります。親にとっては、よるとさわるとケンカばかりしているように思えて、うるさくてしかたないと思ったりしますね。


兄弟に歳の差は関係ない

親としては、どうしても上の子が大きいので、下の子をかばってしまうこともあるかと思います。しかし、下の子は、上の子のやること、親から叱られている姿などを見ているので、要領よく叱られないようにしたり、上手に甘えたりすることができる子が多いですね。それに比べて、上の子は不器用に思えます。はじめての子ですから子育てもはじめてですし、わからないことが多いので、親も子もお互いに緊張があるからでしょう。それで親は、上の子を少し距離を置いてみてしまうことがあるようです。

親はどの子も同じように育てているつもりですが、子どもから見たら愛情の受け取り方が違うのですね。親は3人いたら、3人とも100%ずつ愛情をかけていると思っても、子どもから見たら、3分の1、いいえ、自分だけは10分の1しかもらっていないと感じている子もいるかもしれません。
「お兄ちゃん(お姉ちゃん)だから」と、上の子の甘えを我慢させたり、又は、兄弟の中の1人だけ偏愛すると、偏愛された子も、他の子も性格が歪む可能性があるといわれていますので、兄弟は歳の差は関係ないと思って、平等に愛情を注ぐようにしましょう。


兄弟の育て方

私は結婚して、4人の子どもができました。子どもたちが小さいころから兄弟の関わりを見たり、自分の子どものころを思い出したりして、兄弟の育て方の工夫をしてきました。

子どもはみんな、自分が1番がいいのです。「お母さんは、本当は僕(私)のことが1番好きなんだ」と思いたいのですね。しかし、まじめなお母さんは、「あなたも大事だけれど、この子も大事なのよ」と言ってしまいます。そんなことは、わざわざ子どもに言わなくたっていいのです。子どもながらに他の兄弟も大事だって、ちゃんとわかっています。
子どもの気持ちは、お母さんから愛されたい、ただそれだけを求めているのかもしれません。

北野武(たけし)、北野大(まさる)兄弟もまた4人兄弟でした。母のサキさんは、4人の子どもたちにそれぞれ、「お前を1番頼りにしているよ」と言っていたそうです。それを聞いた大さんは、「4人も兄弟がいるのに、母は自分を頼りにしてくれている」と思って、母を喜ばせようと一生懸命勉強したそうです。サキさんが亡くなった後の法事の時に、他の兄弟も同じことを言われていたと知り、笑ってしまったとおっしゃっていました。

子どもにとって、2番目3番目はつらいものです。それを感じるから、親の愛情を試そうとするのだと思います。ですから、4人いたら、1番が4つあってもいいのです。子どもにちゃんと自分は大事に思われていると感じられれば、他の兄弟のことも大事にします。

私は、子どもたちがまだ小さい頃、1対1で子どもと過ごす時間をつくっていました。子どもたちは忘れているかもしれませんが、子どもの誕生日は、お母さんとデートの日だったんですよ。一番下の子がまだ赤ちゃんでしたが主人に預けて、長女と一緒にランチを食べに行ったり、次女と買い物に出かけたりしました。普段は二人っきりになることがないので、ゆっくり話ができました。いつも忙しくしているために気付かなかったところも見えて、とても嬉しかったことを覚えています。


私は、身近な人たちからいろんなことを見せられてきました。祖父母や叔母が亡くなった後、残された兄弟が争そってバラバラになってしまったのを見てきて、お祖母さんは何のために、一生懸命子どもを産んで、戦後を苦労して子どもを育ててきたのだろう?と思ったこともありました。遺産争いをさせるために子どもたちを産んだのではない。自分が死んだ後も、兄弟仲良く助け合っていけるようにと、たくさん子どもを産んだのではないだろうか・・・?

兄弟というものは血のつながりがありますから、いったんこじれると殺人まで発展するケースもありますね。でも、その元は何かといえば、親の愛情の取り合いだったのではないかと感じます。


小さいころの兄弟ケンカには、遠慮がありません。言いたいことを言い合える関係だからでしょうね。かと思うと、数分後は何もなかったかのように一緒に遊び始めたりもします。兄弟の関係は友達とはまた違うものなんですね。それがいいところでもありますから、小さいころのケンカは見守って、親は子どもたちに1対1の絆を築くために、「あなたが1番大好きよ」と言って育ててほしいと思います。

兄弟仲良く それが親の願いです。


セルフエスティーム

新規開園のご挨拶