以前、ある事情で男の子を引き取って育てている人から、「子どもがウソをつく」という相談を受けたことがありました。また、市外から相談に来られた方も、小学校高学年の息子が「平気でウソをつく」というものでした。数年前、一時保育で預かった学童のお子さんも先生や友達に頻繁に小さなウソをついていました。

子どもがウソをつくというのは、何か理由がありそうです。

幼児期から学童期の頻繁なウソは、子どもの心のSOSだといいます。親に強く依存している子どもは、親の押し付けと自分の願いがぶつかる時にとても苦しむことになります。その解決法の一つとしてウソをつくのだというのです。

頻繁にウソをついてしまう子どもは、どのような心理状態なのでしょう?

「寂しい」「辛い」と言いたいのだけれど、本当のことが言えない。
何か、そのありのままを言えない親子関係があるのかもしれませんね。

そんな私も子どもの頃、親によくウソをついていました。
ありのままを言えない親子関係だったのでしょう。
私の家庭は問題が多く、幼少期時代の父親はとても怖い存在でした。
いつも父親の顔色を見て、親に迷惑をかけないようにと思っていました。

父親の機嫌が悪そうな時には、勉強しているフリをしていました。父親が怖かったから、怒られないようにしようと思っていたのもあります。でも本心は『甘えたかった、話を聞いてほしかった』と思っていたのかもしれません。

親は自分のことをどう思っているのか? 好きなのか、嫌いなのかなど、親を試すようなウソをつく子もいるようです。また、叩かれて育った子どもは、叩かれないようにするために自分を守る術のウソもあります。

また、親が過保護・過干渉の家庭の子もウソをつくと言われます。
何でも人のせいにしたり、自分の都合のいいように解釈して親に説明することがあります。
過保護な親は、我が子が言うことを全面的に信じますし、子どもは益々調子に乗ります。
必ずしも我が子が正しいとは思わないように、まずはよく状況を確かめるようにすることが大切です。

過干渉も酷いみたいです。
毎日、細かいことを口うるさく言われたら、ウソを言いたくなる子どもの心境もわからなくもないです。

何でも人のせいにしたり、自分は悪くないと正当化するウソは、躾が厳しくなかったか、神経質に子育てしていなかったかを見直すサインだと思ってください。ウソをつく子は敏感な子が多いのだと思います。ウソをつく原因を改めることも必要なことですね。

厳しいだけでも、甘いだけでも、子どもは伸び伸び育ちません。
子育てには「加減」「適度」という言葉がありますが、厳しさとバランスが大切なのだと思います。

小さい子どもがウソをつき始めたら、「なぜウソをつくの?そんな悪い子はうちの子ではありません」などと言うのではなく、『しっかり抱っこしてあげて』のサインだと思って、どうしてウソをついたの?をもっと聞いてあげてください。神経質に子どもの悪い点ばかりを言い過ぎると、本当にウソつき人間になってしまいます。

『ウソつきは泥棒の始まり』というのは、「平気でウソをつくような人間にしてはいけないよ」という教訓なんだと思います。ウソをつかなくても、自分を認めてくれる人がいたら、それだけで子どもは助かると思います。

また、『ウソをつくことが本当に悪いことなのか?』ということも疑問です。
人を傷つけるウソはいけないと思いますが、相手のことを思いやってのウソもあります。本当のことが言えない時もありますね。大人だって臨機応変にウソがつけるから、世の中をうまく渡っていけるとも言えます。

大人と子どものウソの内容は違いますが、
子どものウソは、もしかしたら自己防衛手段のためが多いのかもしれません。

子どものウソには、意味やメッセージが隠されています。
大人は、子どもの心の声を聴くようにしましょう。

子どもに聞いた方がいいこと 聞かなくてもいいこと

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