山川の末に流るる橡殻も 
身を捨ててこそ浮かむ瀬もあれ

~空也上人~

山あいの川を流れてきたトチの実は、自分から川に身を投げたからこそやがては浮かび上がり、こうして広い下流に到達することができたのだ。

これは、「物事は、我が身を犠牲にするだけの覚悟があって初めて、成し遂げることができる」という意味でもあります。

これって難しいことのように思いますが、
親は幾度も子どものために身を投げててきたことでしょう。
出産の痛みに堪え、子どもを必死で産んで守り育てられたことでしょう。

その甲斐あって、
子どもの笑顔に出逢えた。
成長を感じることができた。

親にならなかったら、苦労も喜びも経験しなかったことです。

育児の最中は、自分のことは顧みず、子どもを育てなければならないこともあるでしょうが、
それも大河へ向かっている最中だと思えば、いずれは身体が浮いて浅瀬に立てる日もくるでしょう。

本当に親という仕事は、『身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ』ですが、
将来はきっと、子どもから”親孝行”というご褒美がもらえるようになります。

その時は案外、すぐきますよ。

約束が約束でなくなるとき

穏やかそうに見えていても…