~子育てシリーズ~ 子どもの心を育てる『小学校低学年編』です。

初めて子どもの小学校入学を迎えたママさんが、私のセミナーに参加された時に心境を語ってくれました。幼稚園時代と違って、自分で学校に行って、自分で帰ってくる息子。放課後も自分たちで約束して、友達と遊びに行く。見えない時間が多くなって少し戸惑いがあるようです。

「小学校になったら、それが当たり前」と頭ではわかっていても、親の心境としては嬉しくもあり、淋しくもあり、なのでしょう。親なら一度は通る道だとお話しましたが、親子中心から友達の世界へと徐々に移っていく時期ですから心配もおありでしょう。
今までは、幼稚園の送り迎えをしたり、遊ばせるのも親子セットで出かけていたのが、小学校に入学すると『親抜き』です。離れていってしまう淋しさ(分離不安)が母親側に生じることが多いですね。

また、私立幼稚園に通わせていた方が、公立小学校に入学するとそのギャップの大きさに戸惑いがあるようです。私立幼稚園は、ある程度園の趣旨に賛同と理解をされて入園された方が通ってきます。言いかえると、同じ考えの人たちが集まっていると言えます。しかし、公立小学校はいろんなところから来ています。保育園の子もいれば、ハンデキャップを持っている子もいるし、過保護で育った子もいれば、放任主義の家の子もいます。いろんな教育方針の家庭の子どもたちが一斉に集まったのが公立小学校なのです。

友達の影響で言葉も悪くなります。行動も変化してきます。それは、ちっとも特別なことではないのです。こうやって、いろんな経験をして育っていくのですから、成長の過程を見せてもらっているだけです。

今までは、親の考え方だけで済んでいたことも、小学校に入学すると考え方が多様になってきます。そのギャップに戸惑ったり、受け入れられなかったりするから、悩んだり迷ったりしてしまうのでしょう。親としても成長するときですね。

子どもの成長に目を向けて

逆に言うと、親子関係中心でずっといられては困るのです。この時期に友達との関わりの世界にうまく入っていけるかどうかが、子どもの社会性の獲得に大きく影響するといってもいいでしょう。親は淋しさを克服して、子どもの成長を楽しめる余裕があってほしいなと思います。

自信の根っこを育てる

大人になっても、自分に自信が持てない人って多いです。自信満々になりなさいと言っているわけではなく、自信のなさは社会人になって仕事をする上でマイナスになることが多いということです。

自信がないとこんなことで困ります。
・積極的な行動ができない
・自分の思っていることや意見が言えない
・いつも不安そうに見えるので、人から信頼されない
・信頼されなければ仕事を任せてもらえない

ここで言う『自信』とは、人の役に立てること、社会で何らかの役割りを担えること、人から喜ばれることができることで、自分の人生を前向きに楽しんで進むことのできることを言っています。

そういった『自信』は、どう育てるのでしょう?
実は、「幼児期の成功体験が自信につながる」という学者もいます。
3歳くらいまでは、あまり失敗をさせないで、成功した体験をたくさん与えた方がいいそうです。3歳くらいまでは親が少し手助けして、「じょうずにできたね!」と大げさに喜んであげる。そうすることで、自信の芽が育つといわれます。

チャレンジする姿が見られるようになる4歳~中学生までの間は、たくさん小さな失敗経験をさせます。自信の元が育っている子は、少しの失敗も恐れず乗り越えていけるでしょう。失敗経験から、たくさんのことを学んでいき、失敗しないための知恵を身につけていくのです。

そして、16歳になったら、もう失敗はさせない。
子どもが成長してからの失敗は、取り返しのつかない大きな失敗になりやすいからです。人生を狂わすことにもなったり、命に関わることだったりします。そういう失敗は、親として絶対にさせない。

しかし、それまでに失敗経験がなかったらどうでしょう?
自分でどちらの道に進んだらいいかという判断力や、先のことを考える力が身についていなかったら? この代償は子ども自身が背負うことになります。ですから、たくさんの小さな失敗経験をさせて、考える力を身につけさせておく必要があるのです。


小学校へ上がったら、親が手伝うのは始めだけにして、「自分のことは自分でする」を基本にやらせてみてください。
自信がまだ育っていない子は、この時期でも遅くはありません。勉強でも、運動でも、お手伝いでもいいので、成功体験を増やして、「よくできたね!」と大げさに誉めてあげるようにしましょう。


体験・経験が人を育てます。
『可愛い子には旅をさせよ』といいますが、小学校では小さなことで親が口出し手出しせず、たくさんの経験・体験をさせて見守ってほしいなと思います。

子どもの心を育てる『小学校高学年編』

子どもの心を育てる『幼児・園児編』