私は、カウンセラーの仕事もやっていますが、
最近、ご相談の中で多いのが”漠然とした悩み”というものです。

これと言って具体的に大きな悩みはないのだけれど…
 ・いつも何だか不安を感じている
 ・自分に自信がない
 ・人の言うことに流されてばかりいる
 ・自分がないような気がする
 ・弱い自分が嫌だからもっと強くなりたい 
 ・自分が嫌い   などです。

この「どこから来るのかわからない例えようのない漠然とした悩み」を、
クライアントさんから丁寧に話を聴き、原因と思われるものを引き出していきます。

例えば、自分が嫌いという悩みに対して、
 ・いつからそう思うようになったのか?
 ・どこが嫌いなのか?
 ・何が原因で嫌いになったか? 
などの質問を一つひとつ聞いてみます。

そして、質問に対して返ってきた答えを分析してみます。
心理学に基づいた分析と、自分が長年経験した相談者のタイプ別分析などを基に、心理療法を用いるかを決めていきます。

ウツや心身症などの「心の病」の疑いのある人は私の手には負えませんので、ご本人やご家族に専門医へご相談するようにお勧めしたり、臨床心理士の先生に相談したりしています。

私が用いる心理療法の中で、ゲシュタルト療法のホットシート(hot seat)という心理療法があります。

ゲシュタルト療法のホットシート(hot seat)とは?
フリッツ・パールズとローラ・パールズの夫妻が創始したゲシュタルト療法(Gestalt therapy)では、『想像上の他者(過去に関わりのあった重要な人物)』や『もう一人の自分(人格構造の一部分)』をイメージしたロールプレイング(役割演技)が積極的に実施されている。ホットシート(hot seat)はゲシュタルト療法におけるロールプレイング法の一種であり、またクライエントが座る空間的な場所のことを直接指すこともある。

『対話ゲーム』という実践的なエクササイズにおいてホットシートが用いられることが多いが、対話ゲームはそれを見守ってくれる参加者がいるという集団療法的(グループセラピー的)な環境で行われることが多い。ホットシートと呼ばれる席に自分が座って、それに向き合う席の位置に『自分が対話したい(対話すべき)相手』のイメージを想像して座らせて、あたかもそこに実際のその相手が座っているかのようにして対話を展開するのである。

自分が座っている椅子が『ホットシート』と呼ばれるが、ホットシートの前に置く現実には誰も座っていない椅子が『エンプティ・チェア(空の椅子)』となる。エンプティ・チェア(empty chair)には誰も座っていないが、そこに実際に自分が対話しようとしている『自分にとって重要な意味や影響力を持つ他者』が座っていると仮定した上で、心理的効果が期待できるロールプレイングを進めていくのである。

ホットシートとエンプティ・チェアを用いたゲシュタルト療法のロールプレイングは、『過去の深刻なトラウマ(心的外傷)となっている出来事・他者』をテーマにしたり、『自分が十分に話したいことを話せないような苦手意識のある相手』との対話を中心にして展開したりすることが多い。エンプティ・チェアに座る相手は父親や母親であったり、親友や恋人であったりするが、いずれにしても『自分にとって重要な意味を持つ相手』であり『簡単には忘れることができない印象や影響を残していった相手』なのである。

~[ゲシュタルト療法のホットシート(hot seat)]より出典~

私も以前、このホットシートを行ったことがありました。
子どもの頃の自分を自分の中から取り出し、エンプティ・チェアに座らせて対話をしました。自分の中にいた「インナーチャイルド」の話を聴き、大人になった今の自分が過去の自分を慰めてあげたことにより、今の自分が抱えていた漠然とした悩みが消えていった不思議な体験をしたことがあります。

インナーチャイルドの気持ちが一番わかるのは自分自身なので、細かいところまでよく理解でき、本当は自分は何を求めていたのか、何が足りなかったのか、どうしたかったのかがよくわかり、それを丸ごと受け止めてあげることで、インナーチャイルドが満足し、本来のワンダーチャイルドに戻っていきます。
慰めた後のインナーチャイルドは、また自分の中に戻して終了します。

過去に辛い経験をした年齢の自分と何度か会話をすることで、だんだんと本来の自分に戻っていき、心と体のバランスが保たれるようになることで、今の自分が置かれている状況にも満足し、様々な結果を残せるようになりました。


漠然とした悩みで行き詰っている方は、その悩みを放置しないで、
一度、心理療法を受けられてみてはいかがでしょうか。

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