今年、私たちを震撼させた「佐世保の同級生殺害事件」は、子どもの心の教育の大切さを改めて感じた事件でした。

致知11月号に「いのちの教育」とは何かの中で、教師や保護者の質問に答える形で、中村学園大学教諭の占部賢志先生の興味深い話が載っていたので抜粋してご紹介します。

~略~
枯れたまま放置されていたプランター

教師 以前先生が教師塾の師範塾長をされていた時、米飯完全給食と花壇づくりで荒れた中学校を再建された大塚貢先生を講師にお招きされたことがありますよね。
ああいう花壇づくりもいのちの教育につながる気がします。
占部 大塚先生の画期的な実践は本誌や『正論』誌で取り上げられましたね。なかでも驚いたのは、『正論』に載っていた大塚先生撮影の写真です。その写真は、凶悪事件を引き起こした児童生徒が在籍していた学校を写したものでした。
大塚先生は思い立ってそれらの学校を事件直後と数年後の二度にわたって視察する。その結果、その学校にも共通の特徴があることに気づかれるのです。
保護者 興味がわきますね。どんな共通点だったのですか。
占部 それは、どの学校も校内に花が乏しいということでした。運動場の隅にプランターがあっても、見れば花はとっくに枯れ果てて雑草が生えていたそうです。しかも、数年後二度目に訪れた時も同じ傾向だったらしい。
もちろん、それがそのまま子供の凶悪事件に直結しているとは言えないでしょうが、何かしらすさんだものを覚えましたね。
我々教師が見据えるべきはここなんですよ。それらの学校もいのちの教育や道徳教育はやっていたでしょう。だけど、校内の花は枯れて春夏秋冬うろおいがなくなっていると気づく感受性は枯渇していた。命の教育と称して特設授業を何時間も設けたところで感化力は生まれるはずもない。


私はこの記事を読んで、共感すると同時に深く納得しました。
植物や動物への愛情を育むことが、道徳教育に繋がっていくのではないかと思いました。

そういえば、日本一住みたい街ナンバーワンの吉祥寺のことを思い出しました。
吉祥寺は、駅から数分のところに井の頭公園を擁するなど「公園・自然が多い」ことや、JR中央線と京王井の頭線のターミナル駅であることから「交通の便がよく」「商業施設や飲食店が充実」していることなどの理由が挙げられていますが、実は商店街のお店一軒一軒で、通り沿いにプランターの花を置いているのだそうです。
そこを通りがかった人は、きれいな花を見て和み、街の印象もよくなって住みたくなる心理が働くのだといいます。

学校や幼稚園、保育園、街づくりも同様、花いっぱい運動が盛んな地域は、そこにいる人の心が和み治安も良くなる効果もあるそうです。

荒れた学校を再建された大塚先生は、子どもの心を育てることを一番に考えて花いっぱい運動に取り組まれたのではないでしょうか。私たち子育て関係者も、見習う点が多々あります。

ありんこ親子保育園も、子どもたちの心が育つように、
一年中きれいな花がいっぱい咲いている保育園にしていけたらいいなと思いました。

合唱祭

近畿大学水産研究所