以前、病院の待合室で、1歳半くらいの男の子を連れたお母さんが、「ここはお家じゃないのよ。静かに座っていなさい」「みんなの迷惑になるの。何度言ったらわかるの?いいかげんにしなさい」と、よちよち歩きの子どもを追いかけながら、何度も何度も言い聞かせていました。

でも、お母さんが言えばいうほど、子どもはぐずっていました。
お隣に座っていらした年配の方が、「大丈夫よ、気にしないで。うちの子もそうだったわよ」と言ってくれているのですが、お母さんの目は子どもに一点集中して、何を言われても「すみません」と言うばかり…。

私は、そのお母さんも子どもも、可哀そうになってきました。
もう少し、子どもというものを理解していれば、楽になるのにな…と、自分の子育て中の頃を思い出していました。


子どもは小さくて未熟です。
当たり前ですよね、子どもなんだから。
でも、時々、親は子どもだということを忘れてしまいます。

・ちゃんとできない
・言うことをきかない
・甘える
・我がままを言う
・自分勝手
・すぐ泣く

頭ではわかっていても、毎日これが続くとイライラしてしまいます。

「子どもなんだから、当たり前よね」と、ニコニコ余裕の人は少ないのではないでしょうか?

「なんでちゃんとできないの?!」
「早くしなさい!」
「言うことをききなさい!」
「何度言ったらわかるの!」

と言ってしまう気持ち、とてもよくわかります。
昔は私もそうでした…(反省)


そんな私が子育て真っ最中のある日、長男が通っていた幼稚園主催の子育て勉強会に参加した時のこと。当時93歳の先生が、「子どもは小さいくて未熟なのです。それを大人は忘れていますよ」とおっしゃっていました。

本当にそうです。
できなくて当たり前なのに、子どもが自分と同じように出来なければイライラして…。
反省しました。

子どもはまだ小さくて未熟だから、
・気持ちのコントロールができない
・割り切れない
・出来るまで時間がかかる
・自己中心的
・理解が難しい   
のです。
それを理解したうえで、大人は生きる術を子どもに教えなければならないのだと思いました。


公共の場で、子どもを静かにさせることは必要かもしれませんが、どちらかというと見ている方はお母さんのイライラした声の方が気になります。子どもはある程度動き回っても仕方ないものと思って、危険なこと以外は静かに見守っていてもいいのではないでしょうか。
泣いたり騒いだりするのであれば、その場から連れて一度外に出てみる。
そうすることで、子どもも落ち着くこともあります。

私も4人の子どもがまだ小さい頃は、同じような思いをしてきました。
だから、子どもというのはお母さんの気持ちが反映されるものだということも実感としてわかっています。お母さんがイライラしたり、不安定だと、子どもは察知して同じようにイライラしたり、不安定になったりするものです。
まずは、お母さん自身が、気持ちに余裕を持ってくれることが一番いいのですが、それもなかなか子育て中は難しいかもしれませんね。

そんな時は、子どもをご主人やご両親、保育サービスの支援を受けてみて、一度、ひとりで息抜きなどしてみてはいかがでしょうか? 子どもと離れることでリフレッシュでき、自分を客観視できるようになるかもしれませんよ。心に余裕を持つことが必要な時ですね。


私は子どもを産んで育てるということは、それだけですごいことだと思っています。子どもを産むために苦しみ、痛みを我慢して、生まれた後は、自分の時間の大半を子どもに費やしています。それって、自分以外の人のために人生の大部分を”奉仕”していることになります。何の見返りも求めずに、おっぱいをあげたりおむつを替えたりするんですよ。すごいことだと思いませんか?
親になるのは試練の連続ですが、大きくて深い人間になっていけるチャンスなのですね。

自分はダメな母親だと思わずに、自分も子どもも許すおおらかな気持ちを持って、楽しい子育てをしてほしいなと願っています。

第二のスポンジ期?!

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