全国の公立小中学校で、発達障害により「通級指導」を受けている児童・生徒が9万人を越えていて、この20年あまり間で7倍以上増えたのだそうです。

保育・教育現場の先生方から、発達障害の疑いのある児童・生徒の対応や研修が必要だと伺っています。

発達障害とは?
生まれつきの障害で、現在では脳機能の障害と考えられています。
大きく「広汎性発達障害」「LD(学習障害)」「ADHD(注意欠如・多動性障害)」の3つに分けられ、広汎性発達障害には自閉症、アスペルガー症候群などがあります。

広汎性発達障害、LD、ADHDは併発することも多く、さらにどれも似たような症状が起こるため、専門医でなければ判断はできません。また、年齢や環境により目立つ症状が違ってくるので、診断された時期により、診断名が異なることもあります。



発達障害は障害の困難さも目立ちますが、優れた能力が発揮されている場合もあり、周りから見てアンバランスな様子が理解されにくい障害です。発達障害の詳しい原因はまだよくわかっていませんが、小さい頃からその症状が現れています。 早い時期から周囲の理解が得られ、能力を伸ばすための療育等の必要な支援や環境の調整が行われることが大切です。


現在、日本国内では児童の100人に6人が持っているといわれる発達障害。
保育園なら1クラス25人に1人~2人はみられることになり、決してまれな障害ではありません。
すでに乳児健診などで診断され、療育手帳を持っている子どももいますが、まだ診断がついておらず、保護者も受診に積極的でないケースもあり、対応が難しい場合も。
発達障害を持つ子どもには、種類や程度にもよりますが、ほかの子どもたちと同じように保育園で過ごすことが困難な場面が多くみられ、保育する側にも特別な配慮が求められます。
今回は、保育の現場で出会うことも少なくない代表的な発達障害について紹介し、日常でよくみられるケースをあげながら、関わり方を学んでいきたいと思います。

保育士が覚えておきたい、発達障害の種類と関わり方より~
※特徴や関わり方等、詳しくは「発達障害」で検索してみてください。


当園では、障害児研修を行い職員のスキルアップを行っています。
まずは、発達障害を理解し、適切な対応を心がけることが大切ですね。

以前、小学2年生の女の子を持つ学童のお母さんが、「最近、全然親の言うことをきかなくて、今朝もケンカですよ」と朝送りに来られた時におっしゃっていました。

私が「いい傾向じゃないですか~(笑)」と答えると、
「そうですかね~」と悩ましいお顔…。

確かに、この頃の子どもって反抗期と言うか、口が達者になったというか、対応に困る時ってありますよね。

昔の人は、うまいことをいいました。
「一つ二つはかわいい盛り、三つ四つはいたずら盛り、七つ八つは憎まれ盛り」
こんなのもあります。
「七つ七里(ななさと)に憎まれる」
7~8歳くらいになると、子どもは大人の言ったことに口ごたえをしたり、生意気なことを言ったりするので、親としては憎たらしいほどで、家庭の中だけではなく外に行っても憎まれるものだという意味だそうです。

確かに、一つ二つはかわいい盛りだったのに、いつの間にか生意気になってしまって、どこで覚えたのか生意気な言葉を使うようになり、口ごたえをしてかわいくないったらありゃしない…と思ったりするものですね。

しかし、これは心理学でいうところの『主体的自立の芽生え』であり、子どもの心が順調に成長している証拠なのだそうです。親のいいなりのいい子ちゃんを脱して、自分の意思を主張し始めることは大切な発達段階なのですね。

そうして自我が芽生え、さらに他者と出逢い交わっていくなかで社会性が芽生え、それが相まって自分の行動を律していく『自律』の土台をつくっていくのです。それは、複雑な社会や人間関係のなかでうまくやっていくためのコミュニケーション力になり、生きていく力の基礎になるものです。

自分というものをきちんと持ち、自ら考え、主体的に判断し行動できるようになって初めて、他人を思うやることも、協調してよりよく生きることもうまくできるようになるのですね。

「七つ八つは憎まれ盛り」は主体的な自我に目覚め、その端緒についたところといってもいいかもしれません。いわば、子どもなりに一皮むけようとしている時期なのですから、正常な発達をしていると捉えましょう。

憎まれ盛りを過ごして一年もすれば、子どもは自分をコントロールすることを覚え、口ごたえも減って落ち着くものです。ですから心配せずに、なるべく自律の芽を摘まないように見守ってあげましょう。

私は子どもの頃、勉強が苦手で嫌いでした。
できないものだから親からきつく叱られ、ますます大嫌いになりました。

反対に、体育と図工は得意で、いつも皆の手本に選ばれていました。
できるものだから皆から誉められ、ますます大好きになりました。

その後、嫌いな勉強はあまり伸びませんでしたが、
好きな体育は、体操部の大会で3位になり、
好きな絵画は、展覧会で一席をとりました。

苦手なことを親がいくらきつく叱っても、子どもが素直に受けいれることはありません。厳しい言葉を受けいれるのは、『認める・誉める』が前提にあるからですね。

それには、できないところをきつく言うのではなく、
まずは、できたところや得意なところを認め、伸ばしてあげることです。


大人になって私は、得意な分野を追及していくことで、嫌いだった勉強をするようになりました。
わからないことや興味が出てきたことは、まるで乾いたスポンジが水を吸収するかのように、本を読みまくり知識を吸収していきました。
気がつけば、図書館一角の本を全て読んでいました。
20代後半になってから勉強することに目覚めたんですね。
そこで身につけた知識は、今でも頭の中に残っていて活かされています。

今は毎日、保育や福祉の勉強をしています。
わからなかったことや知らなかったことが、明確にわかるようになるのがこんなに楽しいことだなんて、子どもの頃に勉強する喜びを知っていれば、もっと違った人生になっていたのかなと思ったりしています。
今年は通信教育で1年間勉強して、資格取得を目指すのが目標です。


今になって思うことがあります。
人生は楽しむことが目的であって、苦しむことではない。
苦しいことをずっと我慢して人生を楽しめなかったら、せっかく生まれてきたのにもったいない、と…。

自分の得意なことを仕事にできたら、人から頑張れと言われなくても
自ら創意工夫して、結果として頑張ることができるのだと思います。

子どもは未知数の可能性があります。
どこで花が咲くかはわかりません。
花を咲かせるのは、子ども自身なのです。

親はその花を咲かせるために、お日様になり、水になり、時に土になりすればいい。
無理やり咲かせることは、誰にもできないのです。

子ども達が将来どんな花実をつけるのか、楽しみですね。

保育所ってどんなことをするところかご存知でしょうか?

仕事などで子どもの面倒をみられない家庭の子どもを親に代わって保育する場所、というイメージがありますね。それもありますが、ただ子守りをしてくれる場所だけじゃないんですよ。

保育所にはキチンとした「保育所保育指針」が存在します。
これは、学校に「学習指導要領」、幼稚園に「幼稚園教育要領」があるのと同じように、保育所における子どもの保育や施設の条件や年代別の対処、保育士や施設長の在り方や自己研鑽することまで事細かく書かれています。
これを元に、私たち施設長や保育士等は、保育環境を整えるために日々努力を行っているのです。

「保育所って何をするところだろう?保育って何だろう?」と思ったら、保護者の方も一度、保育所保育指針に目を通してもらえるといいかもしれませんね。
子育ての勉強にも役立ちますよ。


まずはじめに、
「保育所保育指針」(ほいくしょほいくししん)とは、1965(昭和40)年に保育所における保育内容の基本原則として、厚生労働省が告示する保育所における保育の内容に関する事項及びこれに関する運営に関する事項を定めたものです。現行の保育所保育指針は、平成20年に改定されたもので、10年に一度改定されます。

保育所は、この基本原則に沿いながら、保育所の実情や地域性などに応じて、創意工夫を図り、保育所の機能や質の向上に努めていかなければなりません。これは、保育所保育指針においても、各保育所の独自性や創意工夫が第一義的に尊重されるべきであるとしたうえで、保育所における一定の保育水準を保持するためには、各保育所が行うべき保育の内容等に関する全国共通の枠組みとして、各保育所が拠るべき保育の基本的事項を定める必要があることを示しています。

つまり、保育所保育指針には法的効力があり、保育所はこれに従って保育することが求められていて、これに従わなければ罰せられることもあります。ですから、保育所(園)の施設長や園長はこれを監督しなければなりませんね。

次回の改定は、2017(平成29)年度に厚生労働省から告示され、2018(平成30)年4月1日に施行される予定となっています。

この改定は、
 ①2015(平成27)年度から子ども・子育て支援新制度が施行されたこと
 ②0~2歳児を中心とした保育所利用児童数が増加していること
 ③児童虐待相談件数が増加していること
などの社会情勢の変化を受けて、以下の保育所保育指針の改定の方向性に沿った見直しが図られています。

保育所保育指針の改定の方向性(平成30年4月施行予定)
 ①乳児、1歳以上3歳未満児の保育に関する記載の充実
 ②保育所保育における幼児教育の積極的な位置づけ
 ③子どもの育ちをめぐる環境の変化を踏まえた健康及び安全の記載の見直し
 ④保護者・家庭 及び地域と連携した子育て支援の必要性
 ⑤職員の資質・専門性の向上

出典:『保育所保育指針の改定に関する中間とりまとめ』の情報を基に作成(平成29年2月現在)

保育のヒントより~

また、保育士等は、保育の質を高めるために園内外の研修を行わなければなりません。
当園では、毎月の園内研修と日本保育協会等の研修を毎年受けています。研修報告は園内外で保護者や行政にも行ったり、自己評価チェックリストで自分の保育を見直したりしています。


年長児の保育については、今年から小学校教育を考慮して、入学準備として生活面と学習面の自立を目指していきたいと思います。

ちなみに、小学校には小学校学習指導要領があり、公立の小学校はそれに従い授業を行っています。

文部科学省HP「現行学習指導要領・生きる力」に
「生きる力を育むために、子どもたちの未来のために」とう記述があります。

現在の学習指導要領は、子どもたちの現状をふまえ、「生きる力」を育むという理念のもと、知識や技能の習得とともに思考力・判断力・表現力などの育成を重視しています。 この基礎となるものが、実は乳幼児期の保育なのです。「すべては保育に繋がる」との言葉もあるほど、乳幼児保育はとても重要なのですね。

現行の学習指導要領の特徴に、この「生きる力」を育てることがあります。

では、生きる力とは何でしょう?
生きる力とは、いかに社会が変化しようと、自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力。
自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心など、豊かな人間性。
たくましく生きるための健康や体力。
こうした資質や能力を、変化の激しいこれからの社会を[生きる力]と称することとし、
これらをバランスよくはぐくんでいくことが重要。
と述べたことから、教育の新たな目的の一つとして上げられるようになりました。

保育所でもこれを受け、保育と教育を一体的に行うことにより、
”生きる力の基礎”を培うことが大切だとされています。


ご家庭での子育て・教育方針のご参考にしていただければと思います。


ご興味のある方は、こちらもご覧ください→保育所保育指針解説書

保育の場面では、子ども達とのいろんなエピソードがありますが、
とっても微笑ましくて面白い保育士さんの投稿があるのでご紹介したいと思います。
子供たちとの「ピュア過ぎる」エピソードで話題! カリスマ保育士てぃ先生の、マニュアルがないからこそ楽しい保育とは?
保育士さんには是非、読んでほしい内容でした。

保育の仕事は大変なことも多いのですが、
保育の魅力は、なんといっても子ども達とのやり取りですね。

去年はできなかったことが、今年は楽々とできるようになる子ども達。
子ども達の成長が感じられると同時に、親御さんや保育者の成長も感じられます。

この仕事をやっていてよかったと思う瞬間です。

これからも、子どもも大人も成長できるような保育園にしていきたいと思います。