近年、幼児虐待件数が増えています。
「児童虐待による死亡事例数(人数)の推移」によると、
第1次報告の平成16年度では、
心中以外 24件(25人)
心中(未遂を含む) 0件(0人) 合計 24件(25人)
だったのに対し、
第12次報告の平成27年度では、
心中以外 43件(44人)
心中 21件(27人) 合計 64件(71人)
となっています。

子どもの虐待死、加害者は「実母」が75%…厚労省調査によると、
「平成24年度において、心中以外の虐待死事例は49例(51人)で、このうち0歳が43.1%ともっとも多く、3歳未満が62.7%に上ることが明らかになった。

 平成24年4月1日から平成25年3月31日までの1年間に発生または表面化した子ども虐待による死亡事例を、厚生労働省が新聞報道などから抽出し、地方公共団体が把握した死亡事例と合わせて詳細を調査した。

 虐待死事例の総数は78例(90人)、このうち心中以外の虐待死が49例(51人)、心中による虐待死が29例(39人)であった。

 心中以外の虐待死事例で死亡した子どもの年齢は、「0歳」22人(43.1%)、「1歳」7人(13.7%)、「2歳」3人(5.9%)で、3歳未満が32人(62.7%)と6割を超えた。また、主たる加害者は、「実母」38人(74.5%)ともっとも多く、次いで「実父」と「実母と実父」がそれぞれ3人(5.9%)であった。」
とあり、実母が加害者になるケースが最も多いのです。

その要因の一つに挙げられるのが、育児不安です。
その中に、父親不在の状況があるようです。
子どもにとっても、母親にとってもマイナスの影響をもたらしています。
0~2歳の子どもの8割は、家庭で育てられていますが、子どもの世話をした経験もなく、夫の協力も期待できず、地域との関係づくりや仲間づくりが築きにくい状況にあって、母親たちの多くが、程度の差こそあれ、育児に対して何らかの不安をもち、子育て中の生活にストレスを抱えていることが指摘されています。

「母親が感じる子育ての不安感」によると、
「育児でイライラすることは多いですが?」の質問に対して、「はい」と答えた母親が、
昭和55(1980)年では、1歳半で10.8%、3歳半で16.5%であったのに対し、
平成15(2003)年の調査では、1歳半31.8%、3歳半42.8%
と、育児にストレスを感じている人が増えています。

また、「子育てを大変だと感じますか?」という質問に対しても、
「はい」と答えた母親は、1歳6か月検診段階で64.4%、3歳児検診では63.3%と
約3分の2近くを占めており、多くの母親が子育てでイライラしたり、負担感を訴えていることがわかります。


私は保育園を経営していますが、この子育ての負担感を軽減できるのが保育園ではないかと感じています。保育園は、仕事をしていなければ利用できないわけではありません。一時保育はリフレッシュでも利用できますし、子育て支援センターは無料で利用できます。
育児の悩みも気軽に相談できます。
深刻な悩みなら、専門機関につなげることも可能です。
探せば地域には子育てを支援してくれるサービスがたくさんあるものです。

女性は話を聴いてもらうだけでも発散できることが多いです。
話をしながら、一緒に解決策を見つけることだってできます。

それが強いては、子どもや家族のため、未来につながっていくことだってあります。
育児の悩みやストレスを一人で抱え込まないで、少しの勇気を出して、私たちに会いに来てくださいね。

心よりお待ちしております。

ありんこ親子保育園 一時保育(満2歳から) 0475-53-3509
子育て支援センターすくすくクラブ (オープンルーム、イベント) 0475-53-3473(おおきなかぶ児童館内)

数年前、事情のある小学生のお子さんをお預かりしたことがありました。
ご相談に来られた親御さんからお話をお聴きして、そのお子さんの話もよく聴いてみました。

大人が思う子どものイメージと、子ども自身から聴く内容とでは少し違うことがあります。ですから、双方の考えや思いはどちらからも丁寧に話を聴くことが大事だと思いました。話を聴いた上で、今現在の問題をどう解決していけばいいのかを話し合っていかなくてはなりません。


特に子どもの場合、本質的な事がわからないと判断できない場面が多いのです。大人が早合点したり、子どもの話を鵜呑みにしたり、真に受けたりすると、後で大変になるケースもあります。また、今の結果だけの話ではなく、5年後、10年後も繋がっていくという視野で考えながら話を聴くことも大事です。


話の聴き方として、
・何を考えているのか、どう感じているのかを途中でさえぎらないで最後まで聴く
・「こうなった原因はなんだろう?」と、物事の背景や前後を考えながら聴く
・「何が言いたいのかな?」と、話のポイントは何かを聴く
・「あなたは、こうしたいと思っているんだね」と、相手の話を要約してオウム返しをする

大人に求められることは、子どもとのコミュニケーションです。
コミュニケーションは、まず『聴く』ことにあります。

言葉を『聞く』だけでは足りないのです。
『聴く』こととは、心で受け止めながら聴くということですから、相手が自分に何を伝えようとしているのかを考えながら聴くことが大事なのです。
しかし、心に余裕がなくなると聴くことすらできなくなります。

子どもには言い聞かせも必要ですが、大人が話してばかりでは子どもの本音は聴きだせません。聴き上手な人は、たくさんの情報が入ってくるので、決断する時にもその情報がとても役に立ちます。ですから、大人は正しい判断をするために、子どもの話はよく聴く必要があるのです。

そして、子どもにしてみたら、話を聴いてくれないすぐに怒鳴る親は、「この親に何を言っても無駄だ。余計なことは言わないでおこう」と思うでしょう。すると親には、正しい情報が入って来ないということで、子どもへの正しい関わり方や判断が適切に行われなくなってしまいます。
信頼関係も築けないので、親子関係も悪くなります。
結果として家庭不和や非行に走るということにもなりかねません。

親子の信頼関係があってこそ、勉強も落ち着いてできるし、安心して友だちとも遊べるのです。その信頼関係を築く第一歩が、子どもの話を丁寧に聴くことなんだと思います。


昨日は、ありんこ親子保育園の子どもたちが、先日行ってきた動物公園で見てきた動物を空き箱で作っていました。動物園という作品展を開くそうです。これも子どもたちから出たアイデア。日々、保育者たちは子どもたちの声を拾いながら活動内容に活かしています。

私は小学校の頃から図工が得意で、絵や工作が大好きでした。
(勉強はできませんでしたが…)
中学の時に描いた風景画が、数年間学校の玄関に飾られていたり、高校時代は美術部で、県の絵画コンクールで一席をとってポスターになったこともあったんですよ。

私は想像したり何かを創ることが大好きで、そんなことを考えるだけでワクワクします。
子どもは、素直で想像力が豊かですね。
今では、子どもたちが一生懸命に考えながら作っている姿を見るのが楽しみになりました。

目の前にある対象物が、たくさんの色や形で構成されていることを感じて、感覚で形を組み合わせたり色を混ぜていき、だんだん複雑にしていきます。それは本物の姿とは異なるのですが、その子独自の味わいがあります。

特に空き箱工作は、切ったり貼ったりできるので、自由な組み合わせが楽しめます。箱をそのまま使うのではなく、工夫しているところが自分だけの作品に仕上がってとても充実感と達成感があります。

色彩もいろんな色を混ぜて新しい色を発見し、イメージした色に出逢えた時は感動しますね。造形は子どもたちの感性を育ててくれます。

子どもの育ちも、自分で考えながら作り上げていく過程に似ています。
いろんな色を持つ人たちがいて混ざり合うから発見があり、
自分のイメージにあった姿・形になった時に感動するのだと思います。

子どもたちも一人では個性を発揮できません。
いろんな友達と混ざり合った時に、自分の個性が発揮されるのだと思います。
ワチャワチャと混ざって遊ぶのがいいんです。

このような感覚は、大人になってからでは体験できないものです。
子ども時代に異年齢の子ども達の中でたくさんの個性に出逢い、混ざり合って、自分という作品をつくっていってほしいですね。

それが、成長と共に自分らしさ(アイデンティティ)になっていくのだと思います。

小学校になったら図工の時間でしかやらないので、できるだけ幼児期にこのような造形あそびをたくさんさせてあげたいなと思います。

昨日は、入学準備に何をしたらいいの?(算数)をご紹介しました。
今日は、入学準備にしておいた方がよい学習面と生活面のポイントをご紹介します。

…と、その前に…。
先月、市内の小学校では就学前検診が行われましたが、
そこで保護者へ配られたプリントを見てビックリ!!
「ひらがなや数字、えんぴつの持ち方等、入学前に家庭でここまでやってほしい」という内容が書いてありました。

このようなプリントを配られたことは今までなかったので、入学準備を積極的にやらなければならない時代なのかなと思いました。
確かに、1年生たちを見ていると学力の差があることがわかります。入学直後の1年生は、ひらがなが読めない子もいれば、カタカナや漢字まで書ける子もいて、どのレベルに焦点を当てて授業を進めたらいいのか迷うという先生たちの声も聞こえます。
学校の先生も大変なんですね…。

それもあってか、新しく改訂される保育所保育指針や幼稚園教育要領の中に、
「就学までに育ってほしい10の姿」が追記されたのかな?

保育所も来年度から始まる新しい指針では、幼稚園と同様に教育施設になります。
保育園も小学校との連携も行っていくようになるでしょう。
来年度からは、ありんこ親子保育園でも保育者の幼児教育の専門性を高めていかなくてはならないと思っています。


それはさておき、入学後は子どもが楽しく学校生活を送れるよう願うばかりですね。
そのためにも、下記のことを少しずつできるようにしておきましょう。

(学習面)
・鉛筆の正しい持ち方
・自分の名前の読み書き
・ひらがなの読み書き
・数字を数える、数の大小の理解
・お絵かきや読書の時間を活用して、机に向かえるようにする

(生活面)
・時計を見て行動する
・一人で着替えをし、脱いだものをたたむ
・早寝・早起き
・朝ごはんを時間通りに食べ終わる
・朝、トイレに行く
・和式トイレが使える
・ぞうきんを絞る、ほうきで掃く
・ごはんをよそう
・お箸を使う
・雨具(傘やカッパ)をたたむ

(人間関係・コミュニケーション)
・挨拶、返事をする
・自分が行ったことを、人に伝える
・人の話を聞く

まだ時間はありますので、焦らずゆっくり進めていきましょう。

昨日のブログでは、「さくらんぼ算」をご紹介しました。

今日は、あと数か月で算数の入学準備に何をしたらいいのかをご紹介したいと思います。


年が明けるとあっという間に春がやって来ますね。
春は卒業と入学の季節。幼稚園や保育園を卒園する子どもたちは、集団保育の世界から集団学習の世界に入っていきます。

新1年生が宿題をするようすをそばで見ていて気づくことは、算数で苦労する子どもが少なくないことです。

小学校低学年の算数は、加減乗除の四則計算ができれば良いと思っていたら大間違い。
現在は計算の仕組み=なぜそうなるかを理解していることが重視されるからです。
したがって計算手順も、計算の仕組みに則ったやり方で教えるのです。
これがさくらんぼ算でしたね。

昨日紹介し忘れたのですが、引き算もさくらんぼ算で解きます。
例えば、15−8の問題は、
5から8は引けないので、まずは15を10と5に分けます。
(この分けるときの形がさくらんぼになるので、これもさくらんぼ算です)
10から8を引いて残りは2。
2と5を足して、答えは7となります。
ノートにはこのように書きます↓
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答えを導き出す過程が「なぜそうなるか」の理解になり重視されます。
ただ単に数を数えて解くやり方では〇はもらえません。


ここで学習指導要領に算数学習について、どのように書いてあるかを確認してみましょう。

(小学校学習指導要領算数の目安)
1年生の学習内容については、次のことができるように指導すると書いてあります。

・一対一対応による物の個数の比較
・個数を数えられる
・順番を数えられる
・数の大小を比較し並べられる
・数の分解と合成
・10を超える数の理解
・2桁、3桁のちょうどの数が読める
・10のかたまりで数を数えられる
・足し算と引き算ができる
・大きさ、広さ、かさを比べられる
・時計を読める
・物の形の区別ができる
・前後、上下の位置関係がわかる

なんだかたくさんやらなければならないことがありますが、慌てることはありません。これは1年生で行う算数の内容ですので、年長児はおおよそわかる程度で大丈夫です。

時計については読めなくても、日常生活で何時頃がわかれば大丈夫です。
(お昼ごはんは12時頃、おやつは3時頃)
この場合、親御さんの声かけが必要ですね。
例えば、「長い針が12のところに来たら出かけるよ」とか、
「長い針が12で短い針が3のところになったらおやつの時間だよ」
と声をかけることが大切です。

間違っても、プリントをたくさんやらせないでほしいですね。
先取り学習でなく数のセンスをどう養うかが大切なのです。

ここで注意していただきたいのは、幼児向けの先取り学習プリントで、こうした勉強をして安心してしまわないことです。幼児期に必要な数のセンスは、実物に触れることで養われます。単純に3+2=5ができたら安心かというと、まったくそんなことはありません。

3+2=5ができる子どもに「3の次の次の数はいくつ?」とか「3より2こ多い数はいくつ?」と尋ねたら、答えられない子が続出します。3+2=5を暗記してしまっていて、+2の意味が解っていない子どもがいるのです。

小学生でもたし算はできるのに、文章題ができない生徒はしばしばよく見られます。それは計算手順を知っているだけで、内容を理解していないからですね。

数の感覚は日常生活や遊びから身につきます。例えば数唱です。お風呂で湯ぶねにつかって100まで数える。反対に100から逆唱する。これで順序数の感覚や大きな数の基礎ができます。

他には次のようなことです。
・お菓子を数える
・お菓子を分ける
・お菓子の数を比べる
・食器を配膳する
・トランプで数に親しむ

お菓子を数える際は、ただ単に1個ずつ数えるだけでなく2-4-6-8-10と2個ずつ、5-10-15-20と5個ずつ、さらには3-6-9-12と3飛ばしで数えることにも慣れておきましょう。これは数列の学習で生きます。

今の子どもは少子化でトランプ遊びをする経験が少ないようです。1年生ですとババ抜きと神経衰弱ゲームくらいしか遊べない子どもが多いのです。トランプというのは数のセンスを養うのに最適のツールなのでもったいないと思います。

また、神経衰弱でとったカードを数えるのを基本として、7ならべで順序数の昇順と降順に慣れたり、大富豪で数の大小判定をしたりできます。

ありんこ親子保育園では、年長児にお昼寝の時間を利用して、トランプで遊んでいます。勝った負けたもいい経験だと思いますよ。

算数が得意な生徒は、多くがトランプやオセロといったゲームでよく遊んでいる子どもです。
(繰り上がり繰り下がりを苦手にしないために数の合成と分解に慣れる)

幼児教育の基本は、「遊びながら学ぶ」でしたね。
遊びながら実態に触れる体験が理解力に繋がっていきます。
幼児期の遊びの質が高いほど、小学校入学後の学力がついてくるのだと思います。

親子で楽しんで、入学準備をしていただけたらと思います。

小学校入学までにしておきたい算数の準備を参考にしました。